マルチメディア訓練センター
  • ラジオ・テレビ訓練センター建設計画(無償資金協力)(1982)
  • ラジオ・テレビジョン放送訓練センター(技術協力プロジェクト)(1982)
  • 放送技術強化計画(無償資金協力)(1990)
  • マルチメディア訓練センター訓練機材整備計画(無償資金協力)(2002)
実施期間:
  • ラジオ・テレビ訓練センター建設計画(交換公文締結日1982年8月20日)
  • ラジオ・テレビジョン放送訓練センター(1982-1992)
  • 放送技術強化計画(交換公文締結日1990年12月28日)
  • マルチメディア訓練センター訓練機材整備計画(交換公文締結日2002年9月25日)

実施場所:
    ジョグジャカルタ特別州

供与金額:
  • ラジオ・テレビ訓練センター建設計画(18億円)
  • 放送技術強化計画(8.3億円)
  • マルチメディア訓練センター訓練機材整備計画(5.9億円)
目的:
インドネシアのラジオ・テレビ放送に携わる放送技術者養成機能を向上させるため、訓練用施設・機材の供与及び訓練を実施する人材の育成を行う。

案件概要:
インドネシアは地理的文化的多様性に富む多くの島からなる広大な島嶼国であり、共通言語としてのインドネシア語の普及、国家の統一及び近代化推進のためにラジオ・テレビは非常に大きい役割を果たしていた。そのため、インドネシア政府はインドネシア全土に放送網を拡充するための計画を策定しており、そのための放送技術者を養成する必要からラジオ・テレビ訓練センターの設立を計画していた。

そのため、日本政府はラジオ・テレビ放送訓練の技術者を養成するための施設・訓練機材を供与し、多くの専門家を派遣して、放送の基礎から実際の運用までの幅広い訓練を行うための研修コースの設置、インストラクターの養成等を行った。研修生の数は1985年の72名、1992年には204名、1998年には252名と年々増加して、これまでに延べ2,700名を超える研修生がMMTCでの訓練を終了し、テレビ公共放送(旧国営テレビ局)(TVRI)、ラジオ公共放送(旧国営ラジオ局)(RRI)及び民間テレビ・ラジオ放送において活躍しており、インドネシアのラジオ・テレビ放送の質の向上に貢献している。
2003年には日本政府の協力により、放送機材をアナログからデジタルの機材に更新し、引き続き最新の機材を用いた訓練が実施できる体制が整っている。

放送の基礎から実際の運用まで幅広い訓練を行える施設はインドネシアでは唯一MMTCだけであり、その重要性とニーズが高まっている。

テレビ番組制作実習風景(MMTC) スタジオカメラ操作実習風景(MMTC)