インドネシア・テレビ公社(TVRI)ジャカルタ局報道部放送設備整備計画

実施期間(交換公文締結日):
    2002年4月25日

実施場所:
    ジャカルタ首都特別州

供与金額:
    5.39億円

目的:
インドネシア・テレビ公社(TVRI:旧国営テレビ局)の報道部におけるニュース制作設備の老朽化及び最新のニュース番組の増大に迅速に対応する必要から、デジタルカメラ、ノンリニア・デジタル編集機等新たにデジタル式の設備を整備し、ニュース番組の安定的な制作・放送に資するもの。

更に、これまでの貴重な映像資料をデジタル化した保存システム(デジタルアーカイブ)により、保存し、再活用を可能とするもの

案件概要:
TVRIは公共テレビ放送としてインドネシア国民の人口比で82%をカバーしている。しかしながら、TVRIジャカルタ局報道部が所有する殆ど全ての放送機器は老朽劣化しており、早期に設備更新計画を実施し、安定したニュース番組を供給することが最大の課題となっていたものの、十分な予算が確保できずに実施できずにいた。

インドネシア国において、公共テレビ放送として国民に対する情報提供に責任を有する報道分野の最重要位置にあるTVRI報道部において、これら老朽劣化した機器をかろうじて手直ししながら使用している状況にあり、機器の故障に起因する放送中断等により報道の即時性が大きく損なわれる可能性が日増しに高まっていた。

また、ニュースネットワークのデジタル回線化が主流となってきていた当時、カメラ、編集機などの番組制作設備はデジタル化が必須の状況となっていた。

さらに、TVRI放送部は開局以来の貴重な歴史的映像フィルム(フィルム・アナログ式テープ)を多数保存していたが、長期間の保存で映像の劣化問題が生じていた。

このような状況を改善し、TVRIがインドネシア国の公共放送として安定したニュース番組報道を行う等のために日本政府が支援を行ったもの。


TVRIジャカルタ局報道部の番組編集装置の一部 TVRIジャカルタ局報道部の番組映像資料保存システム
TVRIジャカルタ局報道部の番組編集装置の一部