生物多様性保全センター整備計画
  • 生物多様性保全センター整備計画 (国債1/3)(2004)
  • 生物多様性保全センター整備計画 (国債2/3)(2005)
  • 生物多様性保全センター整備計画 (2006)

実施期間(交換公文締結日) :
    2004年7月26日

実施場所 :
    ジャカルタ周辺

供与金額 :
    21.72億円 / 約 2,009万米ドル(約 1,803億ルピア)
    生物多様性保全センター整備計画(国債1/3)(2.14億円)
    生物多様性保全センター整備計画(国債2/3)(17.55億円)
    生物多様性保全センター整備計画 (2.03億円)

案件概要:
インドネシアは、世界でも有数の生物多様性が高い地域である。この特長を活かした農林業と漁業は、同国人口の19%にあたる約4,000万人が従事する主要産業であり、同国の持続的発展のためには生物多様性の保全が重要な課題である。生物多様性の保全および利用については、インドネシア科学院生物学研究センターが基礎研究を行っているが、そのうち、植物部および微生物部は本来研究施設ではない建物を使用しており、機材も旧式で不十分である。また、19世紀から蓄積された約130万点の植物標本の多くは保存状態が悪く、適切な修復と保存環境の改善が喫緊の課題となっている。

このような状況の下、インドネシア政府は、ジャカルタ近郊のチビノンに植物学・微生物学研究所を建設し、研究環境や植物標本の保存環境を改善するために必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。この計画の実施により、植物学・微生物学研究所の研究環境が改善され、その研究結果が経済開発に寄与するとともに、標本の保存環境が改善され、貴重な標本が国際水準で保管されることが期待される。