実施期間 :
    2001-2006
実施場所 :
    ジャンビ、リアウ、ランプン、西カリマンタン
案件概要:
インドネシアの森林(109万平方キロメートル)は世界の熱帯降雨林の約1割を占めるが、近年インドネシアの森林は年率1%(108万ha)で減少している。 森林火災はこの森林減少の大きな原因の一つであり、97年から98年にかけては81万haの森林が焼失し、インドネシア政府も対策強化を表明している。
これらの背景の下、森林火災予防計画プロジェクト(1996年~2001年)で開発された技術を基に、現場における初期消火や火災予防の実施能力向上を図ることを目的として本プロジェクトを実施した。具体的な内容は以下のとおり。
- 衛星情報による早期警戒・発見システムの改善、早期警戒・発見システムの現場への適用拡大、国立公園及び周辺地域への衛星情報を活用した早期警戒・発見情報の提供、プロジェクト及び現場調査で蓄積された情報を活用したホットスポットの解析、乾燥度合指標を使った現場レベルでの火災管理システムの改善、大規模森林火災の原因やその動向に関する調査と発表。
- 初期消火訓練のためのカリキュラムの開発、訓練の実施、国立公園における予消防モデルの構築。
- 中央政府による森林火災予防に係る普及・啓蒙活動の推進、地方行政機関の森林火災予防活動支援。
- フェーズ1で造成された防火樹帯のモニタリング、国立公園における参加型森林火災予防手法の開発・提案。
- 早期警戒・発見システム、初期消火活動、普及・啓蒙活動についてのガイドラインを取りまとめ、最終的な統合的なガイドラインとしてのまとめ。