実施期間 :
    2004-2009
実施場所:
    西ジャワ州スカブミ
案件概要 :
インドネシアは世界有数の生物多様性の高い国として知られている。しかし、急速な人口増加や産業発展による土地需要の増加で熱帯林の伐採 など森林面積が減少し、自然環境の破壊と生物種の減少が懸念された。このため、インドネシア政府は1991年にインドネシア生物多様性行動計画(BAPI)を制定し、生物多 様性の保全を推進することとした。
こうした状況下、1992年に日米政府は「日米グローバルパートナーシップアクションプラン」を発表し、日米環境共同協力事業として途上国における自然資源の管理と保全のための事業をおこなうこととなり、インドネシアが対象国に選ばれた。これを受けてインドネシア政府は同国に適した生物多様性保全を図るために、日本政府にプロジェクト方式技術協力と無償資金協力を要請。 この要請に基づき、「インドネシア生物多様性保全計画」 (BCP)(フェーズI:1995年~1998年、フェーズII:平成1998年~2003年、合計8年間)と1997年に生物 多様性保全に有用な施設整備などの無償資金協力が実施された。
本プロジェクトでは、これまでの協力により得られた公園管理手法や生物多様性保全の技術を更に充実させ、グヌン・ハリムン-サラク国立公園(GHSNP)をモデルとして公園管理手法を確立させ、そこで培われた技術を他の国立公園に対してワークショップや研修を通じて普及させることを目指した。