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プルサダへの外務大臣表彰伝達式
  2004年7月23日(金)、日本大使公邸において、プルヒンプナン・アルムニ・ダリ・ジュパン(プルサダ元日本留学生協会)に対する平成16年度外務大臣表彰の伝達式が行われました。この外務大臣表彰とは、日本との友好関係に寄与した個人及び団体に贈られるもので、平成16年度においては、インドネシアからは、プルサダと、福祉友の会及びハサヌディン大学のフスニタンラ教授が受賞しました。
  この伝達式には、プルサダ関係者はじめ、ジャカルタ在留邦人の代表及び来賓の方々等総勢53名のみなさんが出席しました。
  この伝達式において、飯村大使は、シダルタ・プルサダ会長に対し、外務大臣からの表彰状及び記念品の銀杯を授与するとともに、祝辞を行いました。飯村大使は、祝辞の中で、「私が、初めてプルサダの名前を聞いたのは、1991年に天皇皇后両陛下がインドネシアを訪問され、その公式日程としてプルサダ大学を訪問された時でした。その10年後、大使として、インドネシアで勤務するようになり、プルサダが多くのリーダーを排出し、日インドネシア関係において、政治や文化、スポーツ等幅広い分野で、非常に重要な役割を担っており、特筆すべき貢献をされてきていることを実感し、うれしく思っております。今後とも、プルサダの皆さんのご協力をもって、二国間の友好・協力関係が、一層強化されることを望んでいます。」とお祝いの言葉を述べました。
  続いて、来賓の、ギナンジャール・カルタサスミタ国民協議会副議長は、祝辞の中で、「プルサダの友人と日本政府にお礼を申し上げます。これまで、プルサダが多くの活動をなしえたのも、プルサダ執行部のみなさんのおかげです。きっと、賠償留学生として60年代に日本に渡った私の世代では、会長のシダルタさんが最後でしょう。しかし、引き続き、政治、経済等様々な分野にわたって両国の架け橋となるよう、プルサダが今後も発展していくことを願っています。私は、プルサダ大学が、元日本留学生が設立した大学としては、世界中でたった一つの大学であることに、誇りを持っています。」と述べ、受賞をお祝いしました。
  プルサダを代表して、シダルタ・プルサダ会長が答辞を述べ、「平成16年度外務大臣表彰を頂くことに対して、深くお礼を申し上げます。私たちは、インドネシアと日本との間に黄金の架け橋を作り、両国民の繁栄のためにわずかでも貢献したいと考えています。日本の留学中に身につけた経験や知識、価値観を、インドネシア社会に広め、人づくりに役立つ文化の交流を行ってきました。両国間の相互理解と友好関係の維持のため、これからも、プルサダは活動を続けていきたいと思います。」と応えました。
  最後に、寺村ジャカルタ日本人会理事長の音頭により、プルサダの発展を祝い、出席者全員による乾杯が行われました。
ジャカルタ日本人学校中学部3年生の大使館訪問
平成16年7月20日(火)、ジャカルタ日本人学校中学部3年生の生徒50名の皆さんが、校外学習の一環として、在インドネシア日本国大使館を訪れました。多くの生徒の皆さんは、日本大使館や総領事館に入るのが初めてであったこともあり、到着した際には、皆さん、建物の警備の厳重さに驚いた様子でした。
まず、講堂において、福屋在ジャカルタ総領事から、「皆さんは数年後には社会人になられますが、お父さんやお母さんのお仕事上の苦労を知ると共に、世間には色々な職業があることを、働く人々の様子を直接見聞きして、学んでください。」と述べ、大使館と総領事館ぞれぞれの業務の違いや、大使館内の仕事分担について説明しました。また、館内の見学の前に、「日本の国際平和協力」と題するビデオを鑑賞しました。
ビデオ鑑賞の後、5つの班に分かれ、順番に、情報文化班の図書館および総領事館の受付窓口を見学、その後、大使室を訪れ、飯村駐インドネシア大使の歓迎を受けました。飯村大使は、大使としての仕事や、インドネシア勤務の間に思い出に残った大使館での仕事について紹介しました。生徒の皆さんからも質問がなされました。まず、7月9日に、曽我ひとみさんがジャカルタで家族との再会を果たしたことに関して、「曽我さんが来られたときは、どのような仕事をしたのですか。」との質問がありました。また、「大使は、どのような思いで仕事をしているのですか。」「偉い人や大勢の人の前で、緊張感を解消するにはどうしているのですか。」「日本とインドネシアの大きな違いは何ですか。」という質問がなされたことに対し、飯村大使は、それぞれの質問に答えつつ、日本の国益を担って仕事をすることの責任の重大さなどについて説明しました。
最後に、大使館の講堂で、大使館の若手館員5名と質疑応答を行いました。さまざまな質問が寄せられましたが、生徒の皆さんは、特に、「大使館員の日常生活がどのようなものなのか」ということに多く関心を持たれていたようです。
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