JENESYS2023によるイスラム社会団体の青年及びイスラム大学生・若手研究者の訪日

令和6年1月25日
JENESYS2023平和構築陣壮行会集合写真
JENESYS2023プログラムにおいて、イスラム社会団体のナフダトゥール・ウラマ(NU)とムハマディヤ所属の青年ら各3名、イスティクラル・モスク所属の青年1名及びその他イスラム系社会団体・研究機関の大学生・若手研究者2名から成る9名が1月23日から1月30日まで訪日します。
 
訪日に先立ち、1月22日に在インドネシア日本国大使館において壮行会を開催し、招へい者9名のほか、永井次席公使、星野広報文化部長、田中政務部長ほかが出席しました。永井次席公使は、2023年12月に採択された日ASEAN友好協力に関する共同ビジョン・ステートメント及びその実施計画を踏まえ、相互の信頼及び理解を一層強化し、重層的な交流及びネットワークを育むため、緊密な人的交流、文化交流及び知的交流を一層促進していくことを強調しました。そして、特にJENESYS参加者のような若い世代の方々が二国間の美しい未来を築いていく希望であると激励しました。
 
各団体の代表者4名からは招へいプログラムへの謝意に加えて、国際社会における草の根レベルでの人的交流や異文化理解の重要性が伝えられました。さらに、今回の訪日で得られた経験を帰国後の活動に活かし、異なる文化を有する日本とインドネシアの国民が相互理解を深め、協力し、明るい未来を共に築き上げていきたいとの意気込みが示されました。
 
訪日中、招へい者は東京と長崎に滞在し、日本の文化や宗教、歴史、平和への理解を深めるために寺社や平和公園、大学、長崎県庁等を訪問し、日本におけるイスラム教についての講義や被爆体験講話、長崎県概要講義等を聴講するほか、長崎県でホームステイを体験する予定です。今回の招へいにより、宗教と平和というテーマを基軸に、価値の多様性を尊重する社会構築に向けて様々な分野における多角的な学びに寄与することで、日本とインドネシアの二国間協力のさらなる発展と世界秩序への貢献が期待されます。
 
JENESYSプログラムは、日本とアジア大洋州の各国・地域との間で、将来を担う若い人材を招へいし、政治、経済、社会、文化、歴史、外交政策等に関する対日理解の促進を通じて相互の理解を深めることを目的とした交流事業です。
 
JENESYSプログラムを通じたイスラム青年の招へいは、イスラム社会と日本社会の相互理解を深めること、また二国間の青少年の交流を深めることを目的に2016年度に始まりました。