令和5年度(後期)草の根・人間の安全保障無償資金協力署名式の実施
令和6年3月14日
3月14日、当館において、令和5年度前期草の根・人間の安全保障無償資金協力案件として「東ヌサ・トゥンガラ州クパン市救急車及び医療サービス用車両整備計画」の贈与契約署名式を開催し、正木靖駐インドネシア日本国大使が被供与団体代表との間で贈与契約を締結しました。
本日署名された案件に関する情報は下記のとおりです。この案件は、当館に対して申請された草の根・人間の安全保障無償資金協力候補案件の中から、審査を経て令和5年度後期案件として実施することが決定された案件です。この案件の実施により、クパン市の地域の救急救命・搬送体制を改善し、新たに遠隔地からの患者の送迎にも対応できるようになることを目指します。
草の根・人間の安全保障無償資金協力は、インドネシアで活動するNGO等非営利団体の「草の根」的な活動による知見を活かし、インドネシアの草の根レベルの社会を直接支援するスキームです。順調な経済成長を遂げているインドネシアですが、今後も同国が中長期的に安定を確保するためには、国内の所得格差や、地域格差の是正、そして様々な脆弱性の克服が必要です。今般採択した案件がインドネシアの草の根レベルの社会において、各開発課題の解決に資することが期待されます。
令和5年度(後期)草の根・人間の安全保障無償資金協力 案件リスト
No. | 案件名 | 申請団体名 | 分野 | 事業地 | ルピア/ 円 / ドル | 概要 |
1. | 東ヌサ・トゥンガラ州クパン市救急車及び医療サービス用車両整備計画 | セイント・カロルス・ボロメウス病院 | 保健 | 東ヌサ・トゥンガラ州クパン市マウラファ郡ベロ町 | IDR 706,300,000/ ¥6,670,530 / US$48,690 | 本事業は、東ヌサ・トゥンガラ州クパン市の中核医療機関であるセイント・カロルス・ボロメウス病院に対し、新しい救急車1台及び医療サービス用車両1台を提供する事業。現在病院の所有する車両は経年劣化が進んでおり、救急救命・搬送や遠隔診療体制等に問題が生じている。事業の実施により安定的な医療サービスの提供を目指すもの。 |
合計 | IDR 706,300,000/ ¥6,670,530 / US$48,690 |