「西ジャワ州チアンジュール県ガドグ村における小学校整備計画」 引渡し式の実施について
~草の根・人間の安全保障無償資金協力~
令和6年7月23日
7月23日、西ジャワ州チアンジュール県ガドグ村のダルル・フダ小学校において、日本国政府による草の根・人間の安全保障無償資金協力の支援によって改修された校舎、新たに整備された教室、図書室、トイレ及び備品の引渡し式が行われました。
この引渡し式には、日本側から大道拓馬二等書記官、インドネシア側から、ダルル・フダ財団・アリ代表が出席しました。
本件は、令和元年12月に当館とダルル・フダ財団との間で署名して実施したものです。
ダルル・フダ小学校は、チアンジュール県の中でも住民一人あたりの収入が最も少ない地域の一つであるガドグ村に位置しており、全校児童の約85%を低所得世帯や孤児院の子女が占めています。同小学校は、1973年から長年にわたってそのような地域の子どもたちに無償で教育を提供してきました。しかし、近年は、校舎の老朽化により崩落の危険性があったほか、児童数に対して教室が不足していたため、一つの教室を二学年で共有しつつ、財団が所有する付近のモスクも教室として使用せざるを得ませんでした。また、全校児童及び全教員約120名に対してトイレが1室しか整備されていなかったことに加え、図書室や保健室も整備されておらず、教育環境が十分に整っていない状況でした。
そうした状況を改善するべく、日本国政府は本事業を通じて、ダルル・フダ財団による既存校舎の改修、新たな教室3室、図書室、トイレ4室及び備品の整備のほか、既存教室1室を保健室として整備することを支援しました。その結果、教育環境がより安全かつ快適なものに改善され、入学希望者の増加につながりました。児童数は、支援前の約110名からおよそ1.8倍となる約200名に増え、これまで以上に地域の教育水準の向上に貢献できるようになりました。
草の根・人間の安全保障無償資金協力
「西ジャワ州チアンジュール県ガドグ村における小学校整備計画」
案件の概要:西ジャワ州チアンジュール県において、校舎の老朽化や教室等の不足が深刻であったダルル・フダ小学校の既存校舎の改修、新たな教室、図書室、トイレ及び備品の整備を支援するもの。供与額9,517,860円。