令和6年度外務大臣表彰(インドネシア)

令和6年8月1日
           [Bahasa Indonesia]

 8月1日、日本国外務省は令和6年度外務大臣表彰受賞者を発表しました。 
 当館推薦の個人4名が、その功績により外務大臣表彰を受賞されました。受賞者には、表彰状が贈られます。 

・テルコ・イブラヒム 裏千家淡交会インドネシア協会助教授
 同人は、1990年に茶道裏千家同好会(現・裏千家淡交会インドネシア協会)に参加し、同会の黎明期を支え、長きに亘りインドネシアにおける茶道の普及に尽力してきました。茶道の講師として指導と後進の育成に努めつつ、一般市民にも茶道に親しんでもらうため、ホテルやレストランでも茶会やワークショップの実施、イベント等においてデモンストレーションを披露してきました。また同会主催の歴代大統領など現地要人への献茶において活躍するなど、インドネシアにおける茶道の普及と発展、茶道を通じた日本文化の発信に貢献しました。
 
・キヨエ・タナカ・シタンガン 裏千家淡交会インドネシア協会専任講師
 同人は、1989年に設立して間もない茶道裏千家インドネシア同好会(現・裏千家淡交会インドネシア協会)に入会し、以降、長年に亘りインドネシアにおける茶道の普及と発展、茶道を通じた日本文化の発信に尽力してきました。講師として長年に亘り後進の育成に努め、また同会主催の歴代大統領など現地要人への献茶において活躍しました。更に同人は、同会における活動のみならず、国際交流基金主催の茶道講座や茶道体験交流イベント等に講師として積極的に参加し、草の根レベルでの茶道の普及と促進に貢献しました。
 
・スワルニ・ウィジャジャ 裏千家淡交会インドネシア協会幹事長
 同人は、1987年に茶道裏千家インドネシア同好会(現・裏千家淡交会インドネシア協会)に参加し、以降、積極的に茶道を学び、2005年に同会の幹事長に就任し、組織の運営に尽力しました。同会主催の歴代大統領など現地要人への献茶や、大学等における茶道のデモンストレーション等を実現し、同会の活動の活性化と茶道の普及に貢献しました。また同人は、2008年に助教授として講師を努め、自ら後進の育成にも取り組むなど、長年に亘り茶道の普及と発展、茶道を通じた日本文化の発信に貢献してきました。
 
・ソニー・ハルソノ 元インドネシア商工会議所(KADIN)日本インドネシア経済委員会委員長
 同人は、2010年から2015年にインドネシア商工会議所(KADIN)における日本インドネシア経済委員会委員長を務め、日インドネシア両国の経済交流の促進に大きく寄与しました。また、長年にわたり産業分野での税務・関税に関するアドバイスをする等、現地における日系企業の円滑なビジネス活動を支援し、残留日本兵互助の会である福祉友の会にも所属し、2023年6月における天皇皇后両陛下のカリバタ英雄墓地御訪問及び弔花実現にも側面的支援を行うなど、日インドネシア両国の経済交流と友好親善の促進に貢献しました。
 
 外務大臣表彰は、多くの方々が国際関係の様々な分野で活躍し、我が国と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で、特に顕著な功績のあった個人および団体について、その功績を称えるとともに、その活動に対する一層の理解と支持を国民各層にお願いすることを目的としています。