「南スラウェシ州ブルクンバ県ポレワリ村における小学校校舎建設計画」引渡し式の実施について
~草の根・人間の安全保障無償資金協力

令和6年8月6日
           [Bahasa Indonesia]
 
8月6日、南スラウェシ州ブルクンバ県ポレワリ村のイマム・ブホリ・ブルクンバ小学校において、日本国政府による草の根・人間の安全保障無償資金協力の支援によって新たに整備された校舎及び備品の引渡し式が行われました。

    

 この引渡し式には、日本側から大道拓馬二等書記官、インドネシア側から、アル・イルシャド・ブルクンバ財団・ラ・オデ・ハルディマン代表、ブルクンバ県・ア・エディ・マナフ副県知事及び同県・ミスバ宗務局局長が出席しました。

 本件は、令和4年3月に当館とアル・イルシャド・ブルクンバ財団との間で署名して実施したものです。

    

 イマム・ブホリ・ブルクンバ小学校は、ブルクンバ県の中でも住民一人あたりの収入が最も少ない地域の一つであるポレワリ村に位置しており、全校児童の約85%を低所得世帯の子女が占めています。同小学校は、村で唯一のイスラム小学校として、2017年からそのような地域の子どもたちに無償で教育を提供し、地域の教育水準の向上に貢献してきました。しかし、近年は、4つの学年の約70名の児童に対して2つの教室しか整備されていなかったことから、毎年の入学希望者約40名のうち半数は受け入れられなかったほか、1つの教室を2つの学年で共有せざるを得ませんでした。また、図書室も整備されおらず、職員室及び2室のみのトイレは敷地内に併設されている幼稚園のものを共有する等、教育環境が十分に整っていない状況でした。

 そうした状況を改善するべく、日本国政府は本事業を通じて、アル・イルシャド・ブルクンバ財団による、新たな教室4室、職員室、図書室、トイレ2室及び備品の整備を支援しました。その結果、教育環境がより快適なものに改善され、児童数の増加につながりました。児童数は、支援前の69名からおよそ2.2倍となる153名に増え、これまで以上に地域の教育水準の向上に貢献できるようになりました。
 
 

草の根・人間の安全保障無償資金協力
「南スラウェシ州ブルクンバ県ポレワリ村における小学校校舎建設計画」
案件の概要:南スラウェシ州ブルクンバ県ポレワリ村において、教室等の不足が深刻であったイマム・ブホリ・ブルクンバ小学校の新たな教室、職員室、図書室、トイレ及び備品の整備を支援するもの。供与額8,939,376円。