「西ヌサ・トゥンガラ州中部ロンボク県中部プラヤ郡における中学校整備計画」 引渡し式の実施について
~草の根・人間の安全保障無償資金協力

令和6年9月10日
           [Bahasa Indonesia]
 
  
      

 
 9月10日、西ヌサ・トゥンガラ州中部ロンボク県中部プラヤ郡のヌルル・ヤキン中学校において、日本国政府による草の根・人間の安全保障無償資金協力の支援によって新たに整備された校舎及び備品の引渡し式が行われました。

この引渡し式には、日本側から大道拓馬二等書記官、インドネシア側から、ミトラ・サディナ財団・シャフリル・ノオル財団長、ヌルル・ヤキンイスラム寄宿塾財団ファフルロジ・ワルディ財団長、インドネシア地方代表議会スハイミ・イスミー議員、中部ロンボク県フィルマン・ウィジャヤ地方長官及びササケ村シナルン村長ほかが出席しました。

本件は、令和4年12月に当館とミトラ・サディナ財団との間で署名して実施したものです。

ヌルル・ヤキン中学校は、中部ロンボク県の中でも住民一人あたりの収入が最も少ない地域の一つであるササケ村に位置しており、生徒のほぼ全員が低所得世帯の子女あるいは孤児です。同中学校は、1943年から80年以上にわたってそのような地域の子どもたちに無償で教育を提供し、地域の教育水準の向上に貢献してきました。しかし、近年、1981年に建設されて以来一度も大規模な改修が行われてこなかった校舎は老朽化が進んでいた上に、照明設備も十分になく、机・椅子等の備品にも損傷がみられるなど、教育環境が十分に整っていない状況でした。

そうした状況を改善するべく、日本国政府は本事業を通じて、ミトラ・サディナ財団による、教室4室を備えた新校舎1棟及び約60組の机・椅子等の備品の整備を支援しました。その結果、教育環境がより快適なものに改善され、生徒数の増加につながりました。生徒数は支援前から約6%、入学希望者数は約13%増加し、これまで以上に地域の教育水準の向上に貢献できるようになりました。また、日本語の授業も新たに実施されるようになり、日本とインドネシアの相互理解の促進にもつながっています。
 
    

草の根・人間の安全保障無償資金協力
「西ヌサ・トゥンガラ州中部ロンボク県中部プラヤ郡における中学校整備計画」
案件の概要:西ヌサ・トゥンガラ州中部ロンボク県中部プラヤ郡において、校舎の老朽化が深刻であったヌルル・ヤキン中学校の新たな校舎及び備品の整備を支援するもの。供与額8,163,936円。