「パプア州メラウケ県における医療機材整備計画」 引渡し式の実施について
~草の根・人間の安全保障無償資金協力~
令和6年11月5日
11月5日、南パプア州メラウケ県のブンダ・プンハラパン病院において、日本国政府による草の根・人間の安全保障無償資金協力の支援によって新たに整備された医療機材の引渡し式が行われました。
この引渡し式には、日本側から大道拓馬二等書記官、インドネシア側から、メラウケ県・ヤーミアス・パウルス・ルーベン・ンディケン地方長官、南パプア州・スギノ保健局保健サービス部代表、イダ・トカヨ同部代表、メラウケ県・ネヴィレ・ムスキタ保健局長及びブンダ・プンハラパン病院・ベタリア・スシ院長ほかが出席しました。
本件は、令和4年3月に当館とブンダ・プンハラパン病院との間で署名して実施したものです。
ブンダ・プンハラパン病院は、インドネシアで最も貧困率の高いパプアにおいて、年間約6,000名の入院患者及び約17,000名の外来患者を診療し、地域の医療に大きく貢献してきました。しかし、近年、患者数が一層増加するなか、医療機材の不足・老朽化のため、年間約2,700名の患者が産婦人科や眼科などにおいて、十分な診療を受けられていませんでした。適切な診療を受けるためには、多くの時間と交通費をかけて約700km離れたジャヤプラの病院へ行かなければいけない状況でした。
そうした状況を改善するべく、日本国政府は本事業を通じて、ブンダ・プンハラパン病院による、超音波診断装置や眼科手術用顕微鏡等の医療機材の整備を支援しました。その結果、適切な診療が可能となり、患者は遠隔地の病院へ行く必要がなくなりました。支援後約2年の間に、超音波診断装置は約2,300名、眼科手術用顕微鏡は約1,200名の患者に使用され、これまで以上に地域の医療に貢献できるようになりました。
草の根・人間の安全保障無償資金協力
「パプア州メラウケ県における医療機材整備計画」
案件の概要:南パプア州メラウケ県において、医療機材の不足・老朽化が深刻であったブンダ・プンハラパン病院への医療機材の整備を支援するもの。供与額8,550,468円。