「ランプン州バニュマス村イスラム小学校新校舎整備計画」 引渡し式の実施について
~草の根・人間の安全保障無償資金協力~

令和7年3月6日
           [Bahasa Indonesia]

 3月6日、ランプン州南ランプン県のマトラウルアンワルイスラム小学校において、日本国政府による草の根・人間の安全保障無償資金協力の支援によって整備された新校舎の引渡し式が行われました。

 この引渡し式には、日本側から大道拓馬二等書記官、インドネシア側から、サイフディン南ランプン県宗教省教育監督官、エゼン・ヌルジャニ・マトラウルアンワルイスラム小学校校長、イス・エラ・マトラウルアンワル財団会計責任者ほかが出席しました。

 
     

 
本件は、令和5年3月に当館とマトラウルアンワル財団との間で署名して実施したものです。

 マトラウルアンワルイスラム小学校は、南ランプン県の中でも住民の平均収入が最も少ない地域の一つであるバニュマス村に位置しており、全校児童の約70%を低所得世帯の子女が占めています。同小学校は、村で唯一のイスラム小学校として、50年以上そのような地域の子どもたちに無償で教育を提供し、地域の教育水準の向上に貢献してきました。しかし、近年は、建物の老朽化により天井や床に一部穴が空いていて安全面に懸念があったほか、3室あるトイレのうち2室が故障しているなど、教育環境が十分に整っていない状況でした。

 そうした状況を改善するべく、日本国政府は本事業を通じて、マトラウルアンワル財団による、新たな校舎(教室4室)、トイレ棟1棟(3室)及び備品の整備を支援しました。その結果、教育環境がより快適なものに改善され、児童数も支援前と比べて約4%増加し、これまで以上に地域の教育水準の向上に貢献できるようになりました。


草の根・人間の安全保障無償資金協力
「ランプン州バニュマス村イスラム小学校新校舎整備計画」
案件の概要:ランプン州南ランプン県チャンディプロ郡バニュマス村において、1階建ての新校舎(教室4室)及びトイレ棟1棟(3室)を建設し、学校備品(机、椅子等)を整備することで、地域の生徒の教育環境向上を図り、もって同学校の教育の質の向上に寄与するもの。供与額7,996,104円。