「南スラウェシ州ボネ県ボントチャニ郡における養蜂場整備計画」 引渡し式の実施について
~草の根・人間の安全保障無償資金協力~
令和7年4月17日
4月16日、南スラウェシ州ボネ県ボントチャニ郡カフ村において、日本国政府による草の根・人間の安全保障無償資金協力の支援によって整備された養蜂場の引渡し式が行われました。
この引渡し式には、日本側から若林甫二等書記官、インドネシア側から、ヒダヤット・パラロイ社会開発・調査機構代表、ムフリス・ボントチャニ郡職員、シャリフッディン・パンムスレン村村長及びアンディ・ファイザル・カフ村村長ほかが出席しました。


プロジェクト実施前、事業地のパンムスレン村及びカフ村では、トリゴナ種養蜂に強い関心を持つ村民が多かったものの、養蜂設備が十分に整備されておらず、組織化された養蜂が行われていませんでした。また、この地域では安定した収入源も限られ、平均所得が南スラウェシ州の最低賃金を大きく下回っている状況でした。
そうした状況を改善するべく、本事業では日本政府が供与した資金約8億ルピアを用いて、社会開発・調査機構が養蜂場16か所・巣箱640箱を整備するとともに養蜂技術研修等を実施しました。その結果、養蜂農家の技術が向上し、組織化されたほか、養蜂農家の数が45名からおよそ5倍となる約220名に増加しました。さらに、トリゴナ蜂蜜の生産が盛んとなり、地域の安定的な収入源となっています。

草の根・人間の安全保障無償資金協力
「南スラウェシ州ボネ県ボントチャニ郡における養蜂場整備計画」
案件の概要:南スラウェシ州ボネ県ボントチャニ郡において、養蜂場(16か所)を整備することにより、散発的であった養蜂農家の技術向上及び地域住民の生活改善を図り、もって均衡ある発展を通じた安全で公正な社会の実現に寄与することを目的とする。供与額6,642,680円。


