「西ヌサ・トゥンガラ州スンバワ島における保健センター改修計画」 引渡し式の実施について
~草の根・人間の安全保障無償資金協力~

令和7年6月19日
保健センターの視察
改修した保健センターの一つ
           [Bahasa Indonesia]
 
 6月19日、西ヌサ・トゥンガラ州スンバワ県ブエル郡ジュルマピン村において、日本国政府による草の根・人間の安全保障無償資金協力の支援によって整備された保健センターの引渡し式が行われました。

 この引渡し式には、日本側から大道拓馬二等書記官、インドネシア側から、シャラフディン・ジャロット・スンバワ県知事、ジュナエディ同県保健局長、イラワン・スベクティ同県教育局長及びアンディニ・クスマデウィ・カルティカ・スカルノ財団事務局長ほかが出席しました。

 
    
 

 本事業の対象地であるブエル郡、アラス郡及び西アラス郡では、2018年8月に西スンバワ沖で発生した地震により9,000戸以上が被災したほか、複数の保健センターの建物も損壊し、利用することができなくなっていました。また、一部の被災者は、被災経験がトラウマとなって寝たきりになる等、生活への支障も生じていたなか、保健サービスを十分に享受できていない状況でした。

 そうした状況を改善するべく、本事業では日本政府が供与した資金約6億ルピアを用いて、カルティカ・スカルノ財団が6か所の保健センターの改修・建替え、備品整備及びカウンセリング研修を実施しました。その結果、対象地域の妊産婦や乳幼児等、年間約800人が適切な保健サービスを受けられるようになったほか、年間約30人がカウンセリングを通じたトラウマヒーリングを受けられるようになり、整備された保健センターは、地域の災害復興及び保健サービスの向上に役立てられています。

草の根・人間の安全保障無償資金協力
「西ヌサ・トゥンガラ州スンバワ島における保健センター改修計画」
案件の概要:西ヌサ・トゥンガラ州スンバワ県ブエル郡(カラベソ村、ジュルマピン村)、アラス郡(バル村、ラブハン・アラス村)及び西アラス郡(レコン村、ウサル・マピン村)の保健センター6か所の改修・立替え、備品整備及びカウンセリング研修を実施することにより、地域の妊産婦及び乳幼児等への保健サービスの向上を図るもの。供与額5,027,456円。
 
供与したカウンセリング用フリップチャート等