「東ジャワ州ブリタル県パゲルグヌン村浄水装置改善計画」引渡し式の実施について
~草の根・人間の安全保障無償資金協力~
令和7年7月29日


7月29日、東ジャワ州ブリタル県クサンベン郡パゲルグヌン村において、日本国政府による草の根・人間の安全保障無償資金協力の支援によって整備された浄水装置の引渡し式が行われました。

この引渡し式には、日本側から大道拓馬二等書記官、インドネシア側から、ヘリ・ウィディヤトモコ・クサンベン郡郡長、アスマント・パゲルグヌン村村長、アニタ・ロマドニ・ダヤ・プルティウィ財団財務・内部統制担当者及びグレン・アルミロ・PT. YAMAHA MOTOR NUANSA INDONESIAクリーンウォーター部長ほかが出席しました。
本事業は、令和5年3月に当館とダヤ・プルティウィ財団との間で署名し、実施したものです。
本プロジェクト実施前、パゲルグヌン村では、ほぼ自給自足の生活を送る多くの村民にとって、安全なミネラルウォーターは高価なため日常的に購入することができませんでした。そのため、衛生上問題のある近くの水路の水を生活用水として使用せざるを得ず、不衛生な水の使用が原因とみられる下痢などの疾病を患う村民も多い状況でした。
そうした状況を改善するべく、日本国政府は本事業を通じて約10億ルピアを供与し、ヤマハ発動機株式会社との連携の下、ダヤ・プルティウィ財団による浄水装置の整備及び管理・運用の技術指導を支援しました。その結果、周辺の村も含めて1万1千人以上の住民が安全で清潔な水へアクセスできるようになり、下痢の患者数も約55%減少するなど、地域住民の健康状態や生活環境の改善に役立てられています。
草の根・人間の安全保障無償資金協力
「東ジャワ州ブリタル県パゲルグヌン村浄水装置改善計画」
案件の概要:東ジャワ州ブリタル県クサンベン郡パゲルグヌン村に浄水装置を整備するとともに、村の水管理委員会の組織形成及び浄水装置の管理・運用等に係る技術指導を行うことにより、地域住民の飲料水へのアクセス向上に寄与するもの。ヤマハ発動機株式会社との官民連携事業。供与額7,542,288円。


