令和7年度(前期)草の根・人間の安全保障無償資金協力署名式の実施
令和7年12月18日
12月18日、当館において、令和7年度(前期)草の根・人間の安全保障無償資金協力案件として「南パプア州メラウケ県ブンダ・プンハラパン病院医療機材整備計画」「西ヌサ・トゥンガラ州西ロンボク県ランコ村イスラム中学校校舎整備計画」の贈与契約への署名式を開催し、明珍充駐インドネシア日本国臨時代理大使が被供与団体代表との間で贈与契約を締結しました。
本日署名された案件に関する情報は、別紙のとおりです。これらの案件は、当館に対して申請された草の根・人間の安全保障無償資金協力候補案件の中から、審査を経て令和7年度前期案件として実施することが決定された案件です。
南パプア州メラウケ県のブンダ・プンハラパン病院では、患者数や手術件数の増加に伴い、既存の小型滅菌器では医療器具の滅菌処理が追いつかなくなり、滅菌処理待ちのために手術や検査の遅延が生じている状況です。今般の事業ではそうした状況を改善するべく、滅菌器(1台)の整備を行うことで、同院の検査・治療体制の強化を図り、地域医療の改善及び地域住民の健康水準の向上を目指します。
西ヌサ・トゥンガラ州西ロンボク県のアッスラミ・イスラム中学校では、2018年に発生した地震によって教室が損壊したため、生徒は雨漏りが発生する礼拝所のホールを間借りして床に直接座って勉強をしています。また、教室不足により毎年約100人の入学希望者のうち50人程度は断らざるを得ない状況です。今般の事業ではそうした状況を改善するべく、新校舎1棟(6教室)の建設及び教室備品の整備を行い、安全で衛生的な教育環境の確保を目指します。
草の根・人間の安全保障無償資金協力は、インドネシアで活動するNGO等非営利団体の「草の根」的な活動による知見を活かし、インドネシアの草の根レベルの社会を直接支援するスキームです。今般採択した案件が、インドネシアの各開発課題の解決に資することが期待されます。
| No | 案件名 | 申請団体名 (分野) |
事業地 | ルピア/円/ドル | 概要 |
| 1 | 南パプア州メラウケ県ブンダ・プンハラパン病院医療機材整備計画 | ブンダ・プンハラパン病院 (医療・保健) |
南パプア州メラウケ県メラウケ郡カムンドゥ村 | IDR 1,517,370,000/ ¥14,163,300/ US$94,422 |
ブンダ・プンハラパン病院において、新たに滅菌器1台を整備することにより、同院の検査・治療体制の強化を図り、もって地域医療の改善及び地域住民の健康水準向上に寄与する。 |
| 2 | 西ヌサ・トゥンガラ州西ロンボク県ランコ村イスラム中学校校舎整備計画 | ミトラ・サディナ財団 (教育(中)) | 西ヌサ・トゥンガラ州西ロンボク県ランコ村 | IDR 1,462,280,002/ ¥13,649,100/ US$90,994 |
アッスラミイスラム中学校において、校舎1棟(コンクリート造、1階建て、6教室、計432m2)を建設し、教室備品(生徒用机60台、生徒用椅子120脚、教師用机6台、教師用椅子6脚、棚6台、ホワイトボード6枚)を整備することにより、安全で衛生的な教育環境の確保を図り、もって、同地域の基礎教育アクセスの向上に寄与する。 |
| 合計 | IDR 2,979,650,002/ ¥27,812,400/ US$185,416 | ||||
