1.22日、中部ジャワ州チラチャップ県において、日本国政府による草の根・人間の安全保障無償資金協力の支援によって改修・増築した小学校校舎の引渡し式が行われました。この引渡し式には、日本側から高田真里在インドネシア日本国大使館公使、インドネシア側からムニリヤント ナフダトゥール・ウラマ(NU)チラチャップ支部マアリフ教育部代表及びジャムン・エフェンディ チラチャップ県宗教局長等が出席しました。
2.この小学校の整備は、昨年3月に日本国政府とナフダトゥール・ウラマ(NU)チラチャップ支部マアリフ教育部の間で署名が行われ、日本国政府より同団体に対して974,784,047ルピアを供与した草の根・人間の安全保障無償資金協力「中部ジャワ州チラチャップ県における小学校整備計画」により実施されたものです。
マアリフNUブルサリ第11小学校は、ブルサリ村唯一のイスラム系小学校として、2008年に設立されました。同校の校舎は、外壁の塗装がなされておらず、照明器具がなく、机や椅子などの機材が破損していたりと、学舎として非常に状態が悪く、また、教室の数が足りず、1部屋をベニヤ板で仕切り授業を行ったり、さらには近隣住民の住宅を間借りして勉強をするなど、生徒や先生にとって十分な教育環境が整えられているとは言い難い状況にありました。そのため本計画では、教育環境の大幅な改善を図るべく、既存校舎の改修及び新教室(3室)の増築を行うとともに、机や椅子、本棚、靴箱等の教育機材を併せて整備しました。
3.この協力によって、マアリフNUブルサリ第11小学校の生徒達の学習環境が改善され、より充実した初等教育の実施に資することが期待されます。