● | 2004年スマトラ島沖地震・津波災害において未曾有の被害を被ったアチェ州の6校において,2月15日〜19日にわたり津波避難訓練を実施しました。本津波避難訓練は,日本政府がUNDPに158.5万ドルの資金を拠出して世界18カ国で実施している事業の一環です。
インドネシアでは,昨年8月にバリ島の3校,同10月にアチェ州の3校でも津波避難訓練を実施しました。インドネシア以外では,モルディブ,サロモン諸島,トンガ等9カ国で既に実施し,残るフィジー,パプア・ニュー・ギニア,バヌアツ等8カ国では本年3月までに津波避難訓練を実施する予定です。
(今回実施した6校は,インシャフディン中学校・同高校,ダルス・シャリア中学校・同高校,バンダ・アチェ第12中学校,バンダ・アチェ第13高校。) |
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● | 2月19日に実施したインシャフディン中学校・同高校(イスラム寄宿塾)での避難訓練には,バンダ・アチェ市官房長官,防災局長のほか多くの地方政府高官やUNDPバンコク事務所からの出席者を得て実施されました。 |
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● | 在インドネシア大使館からは横田書記官が参加し,津波は多くの人命を奪いかねない災害だが,揺れたら逃げることにより,貴重な人命を守ることができる災害でもあることから,大きな地震があった際にはとにかく身ひとつで高台に逃げること,家族とも予め各々が必ず高台に逃げる方針を共有し決して家に戻らないことが重要であるという東北地方に伝わる「津波てんでんこ」の精神を紹介しました。また,津波避難訓練を継続的に実施することが重要であり,今後ともアチェにおける防災教育を充実させてほしいと要請しました。 |
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● | バンダ・アチェ市官房長官からは,津波避難訓練実施の重要性について言及があるとともに,大規模災害発生時の地方政府としての具体の対応方策等を定めた計画について,アチェ州全体のものが完成したところであり,今後,バンダ・アチェ市のものを策定する必要があるため,早急に関係者と議論を重ねて策定したいとの発言がありました。 |
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● | 在インドネシア大使館は,インドネシアにおける自然災害被害の軽減に向けて,引き続き様々な取り組みを進めて参ります。 |