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在インドネシア日本国大使館
Embassy of Japan in Indonesia



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広報文化


プレスリリース




平成30年2月27日

バンダ・アチェにおける津波避難訓練・ボール寄贈式典


1.津波避難訓練
● 2004年スマトラ島沖地震・津波災害において未曾有の被害を被ったアチェ州の6校において,2月15日〜19日にわたり津波避難訓練を実施しました。本津波避難訓練は,日本政府がUNDPに158.5万ドルの資金を拠出して世界18カ国で実施している事業の一環です。
  インドネシアでは,昨年8月にバリ島の3校,同10月にアチェ州の3校でも津波避難訓練を実施しました。インドネシア以外では,モルディブ,サロモン諸島,トンガ等9カ国で既に実施し,残るフィジー,パプア・ニュー・ギニア,バヌアツ等8カ国では本年3月までに津波避難訓練を実施する予定です。
(今回実施した6校は,インシャフディン中学校・同高校,ダルス・シャリア中学校・同高校,バンダ・アチェ第12中学校,バンダ・アチェ第13高校。)
 
● 2月19日に実施したインシャフディン中学校・同高校(イスラム寄宿塾)での避難訓練には,バンダ・アチェ市官房長官,防災局長のほか多くの地方政府高官やUNDPバンコク事務所からの出席者を得て実施されました。
 
● 在インドネシア大使館からは横田書記官が参加し,津波は多くの人命を奪いかねない災害だが,揺れたら逃げることにより,貴重な人命を守ることができる災害でもあることから,大きな地震があった際にはとにかく身ひとつで高台に逃げること,家族とも予め各々が必ず高台に逃げる方針を共有し決して家に戻らないことが重要であるという東北地方に伝わる「津波てんでんこ」の精神を紹介しました。また,津波避難訓練を継続的に実施することが重要であり,今後ともアチェにおける防災教育を充実させてほしいと要請しました。
 
● バンダ・アチェ市官房長官からは,津波避難訓練実施の重要性について言及があるとともに,大規模災害発生時の地方政府としての具体の対応方策等を定めた計画について,アチェ州全体のものが完成したところであり,今後,バンダ・アチェ市のものを策定する必要があるため,早急に関係者と議論を重ねて策定したいとの発言がありました。
 
● 在インドネシア大使館は,インドネシアにおける自然災害被害の軽減に向けて,引き続き様々な取り組みを進めて参ります。

校舎から避難する生徒達けが人対応訓練
中庭にて点呼(男女別)点呼後,3階の教室に避難し
お祈りする生徒達(男女別)
2.サッカー用具寄贈式典
    上記1.の避難訓練の実施とあわせ,日本インドネシア国交樹立60周年記念事業運営委員会を代表して,在インドネシア大使館横田書記官は,「日本インドネシア国交樹立60周年記念 2018Jリーグ アジアチャレンジinインドネシア」の際に使用したボールなどのサッカー用具を現地の学校3校(インシャフディン中学校・同高校,バンダ・アチェ第1高校)に寄贈しました。
※ 寄贈品(インシャフディン中学校・同高校とバンダ・アチェ第1高校それぞれ):
     ・ボール4球(Jリーグから寄贈のアジアチャレンジで用いたボール1球を含む)
     ・ビブス5枚

(1) インシャフディン中学校・同高校(イスラム寄宿塾)
● インシャフディン中学校・同高校における寄贈式典には,バンダ・アチェ市官房長官をはじめ,地方政府高官も出席し,サッカーボール等の寄贈に対する謝意とともに,日インドネシア国交樹立60周年を歓迎する旨,発言がありました。また,サッカーボール等の寄贈品は生徒達にも大変喜ばれました。
 
● 寄贈式典の後,横田委員は現地政府高官などとともに,全校生徒約500人が見守る中,高校サッカー部選抜チームとフットサルの親善試合を行いました。高校生達の高度な技術に圧倒されながらも,2−1と善戦しました。魅力的なプレイや決定的なシーンのたびに,観衆の大きな声援が響きわたるなど,大いに盛り上がりました。

サッカー用具寄贈式親善試合後の記念撮影
親善試合の様子
 
(2) バンダ・アチェ市第1高校
● 2016年に実施した「『世界津波の日』高校生サミット」参加校であり,その後も継続的に右サミットで学習した内容の周知活動などに取り組んでいるバンダ・アチェ第1高校において,サッカーボール等のサッカー用具を具寄しました。
 
● 日本語学習生による日本のポップ音楽歌唱の後,日本語によるスピーチが行われ,日本の魅力や,将来の日本への留学の希望など,各自の日本への思いが紹介されました。
 
● その後,サッカー部キャプテンにサッカー用具を寄贈しました。本校でも寄贈品は生徒たちに大変喜ばれ,早速,リフティングやボール回し等で楽しんでいました。

日本語学習生達による日本語楽曲歌唱サッカー部キャプテン/校長先生への寄贈
日本語学習生/サッカー部部員と記念撮影寄贈後の中庭での様子
 
(3) まとめ
    両校ともにサッカー用具の寄贈は大いに感動され,草の根レベルでのスポーツ交流が図られたほか,日インドネシア国交樹立60周年の周知に大いに寄与しました。今後ともあらゆる機会を捉まえて,スポーツ親交・60周年周知を行ってゆく考えです。