平成30年11月3日
平成30年秋の叙勲
平成30年11月3日、日本政府は、平成30年秋の叙勲に際し、日本とインドネシアの関係増進に寄与した功績を称え、以下の2名に対して、勲章を授与することを発表しました。
1. モハマッド・シラジュディン・シャムスディン 氏(旭日重光章)
(主要経歴) 前宗教・文明間対話のための大統領特使
文明間対話・協力センター(CDCC)代表
(功績概要) 日本・インドネシア間の相互理解促進に貢献
(対日功績)
(1) | シャムスディン氏は、ムハマディヤ総裁を務めていた平成18年より、各国の宗教界、有識者、政治家等を招いた「世界平和フォーラム(WPF)」を2年に1度主催し、平和実現を目指した宗教間・文明間対話に取り組んでこられました。WPFを通じ、我が国の宗教関係者、政治家等と親交を結び、世界平和構築及び宗教間・文明間対話等を通じた我が国とインドネシア・イスラム社会との相互理解の促進に大きな貢献をされております。また,我が国が,インドネシア・イスラム社会との相互理解促進のために実施しているイスラム寄宿塾教師招へい事業を長年支援しています。
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(2) | 両国宗教関係者、有識者、政治家等の交流を通じた草の根の交流促進にも積極的に関与しており、我が国とインドネシア・イスラム社会との交流に大きな貢献をされています。
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(3) | シャムスディン氏はインドネシアのハラール食品認定を行う機関であるインドネシア・イスラム導師評議会(MUI)の議長を務めた経験等から,我が国におけるハラール食品普及に対する協力を行い,我が国のイスラム圏諸国からの観光客の受入れ態勢の整備に貢献されております。
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2.ブディ・ラフマディ氏(瑞宝単光章)
(主要経歴) 元在インドネシア日本国大使館職員
(功績概要) 日本国在外公館の活動に寄与
(対日功績) 大使公邸バトラーとしての貢献
ブディ氏は、1982年から2017年までの35年の長きにわたり大使公邸バトラーとして勤務。経験豊かなブディ氏の丁寧なサービスにより、公邸会食やレセプションは常に円滑に進行された。特にインドネシアでは、政府要人をはじめ、官民多くの要人の来訪が一年を通して頻繁に行われており、このような公邸での接遇業務において、献身的かつ効率的に務め、要人接遇の円滑な遂行に多大な貢献をしてこられた。また、ブディ氏の業務に対する真摯な態度により、公邸スタッフのみならず大使館職員全体にも慕われ、とりまとめ役を務められたほか、後進の指導にも尽力された。
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