広報文化プレスリリース |
平成31年3月24日 阿部外務副大臣とルトノ・インドネシア外務大臣との懇談
本24日,午前9時20分から約30分間,阿部俊子外務副大臣は,第5回国際女性会議(WAW!/W20)出席のため訪日中のルトノ・マルスディ・インドネシア共和国外務大臣(H.E. Ms. Retno L.P. Marsudi, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Indonesia)との間で軽食を交えて懇談したところ,概要は以下のとおりです。
1 阿部副大臣から,本日,両国のインフラ協力であるMRTが開業する,また,遺骨収集事業再開のための国際約束の交渉妥結を歓迎する,一刻も早く署名し事業を再開すべく協力をお願いする旨述べるとともに,昨年のプロジェクト2045による提言のフォローアップ方法につき相談していきたい旨述べました。 2 これに対し,ルトノ大臣から,バリ・プロセスをつうじた不法移民対策,SDGsの達成に向けた途上国支援,多国間主義の堅持といった分野でも協力していきたい旨述べました。 [参考1]インドネシアにおける海外戦没者の遺骨収集 (1)先の大戦においてインドネシアのパプア州及び西パプア州の戦没者は約53,000人と推定されている。これまで,陸海軍部隊や一般邦人の引揚者が持ち帰ったものを含めると同地域において33,430柱の御遺骨を収容し,現在も未収容の遺骨が19,570柱あると推定されている。 (2)2017年1月の安倍総理大臣によるインドネシア訪問の際にジョコ大統領との間で遺骨収集の再開に向けた調整を加速する意図を共有し,その後,両国政府間で国際約束の締結に向けて協議を行ってきた。 (3)この国際約束は,遺骨をインドネシアから日本に持ち出すための法的根拠となり,また,遺骨収集実施のための両国政府間の法的な協力枠組みとなるもの。 (4)今後,双方は,必要な作業及び調整を行い,協定の早期署名を目指す。 [参考2] バリ・プロセス:不法移民・人身取引及び関連する国境を越える犯罪に対する地域協力の枠組みであり,40か国,国際移住機関(IOM)および国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が参加している。 |