広報文化プレスリリース |
令和元年11月4日 日・インドネシア首脳会談
11月4日(月)午後7:30(現地時間)から約20分間,安倍晋三内閣総理大臣は,タイ・バンコクにおいて,ASEAN関連首脳会議に出席するため同国を訪問中のジョコ・ウィドド・インドネシア共和国大統領(H.E. Mr. Joko Widodo, President of the Republic of Indonesia)と首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。会談には,当方より和泉総理補佐官,長谷川総理補佐官他,先方よりルトノ外務大臣他が同席しました。
1 冒頭,ジョコ大統領より,再会できて嬉しいと述べるとともに,天皇の御即位への祝意,台風19号の被害者に対する哀悼の意が表明されました。これに対し,安倍総理より,大統領再任への祝意,即位の礼へのマルフ・アミン副大統領の出席への感謝,台風19号の犠牲者に対する哀悼の意への感謝が伝えられました。 2 ジョコ大統領より,大統領二期目の4つの優先課題のうちインフラ整備と人材育成について,今後とも日本と協力していきたい旨述べ,安倍総理からも積極的に協力していきたい旨返答しました。 3 インフラ整備について,ジョコ大統領から,都市高速鉄道(MRT),ジャワ島北幹線鉄道,パティンバン港整備について日本との協力を進めていきたい旨発言があり,これに対して,安倍総理から,『MRTがジャカルタ市民に利用されていることを歓迎する。東西線の整備でも協力したい』,『海上保安機構の能力向上支援を来年から開始予定』であり,『防災分野の政策・制度の改善を後押し及び洪水対策のための円借款の供与を検討』している旨述べました。また,安倍総理から,『国際石油開発帝石株式会社(INPEX)によるマセラ鉱区ガス田開発計画承認を歓迎』する旨述べました。 4 人材育成について,ジョコ大統領から,日本は人材育成を進める上でのパートナーであり,様々な分野で協力していきたい旨述べたのに対し,安倍総理より,積極的に協力していきたい旨述べました。 5 両首脳は,インドネシアにおける戦没者遺骨収集事業再開に向け,協力することで一致しました。 6 また,両首脳は,直近の弾道ミサイル発射を含む北朝鮮情勢及び南シナ海問題といった地域情勢についても意見交換を行いました。安倍総理から,日本はインド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)を支持する旨発言するとともに,拉致問題は安倍内閣の最重要課題であると述べ,拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を求めました。また,両首脳は,包括的経済連携協定(RCEP)についても早期妥結を目指し,協力することで一致しました。 |