11月6日,南スラウェシ州ワジョ県タナシトロ郡ネポ村において,日本国政府による草の根・人間の安全保障無償資金協力の支援によって整備したバイオガス発生装置等の引渡し式が行われました。この引渡し式には,日本側から吉田一穂在インドネシア日本国大使館二等書記官,インドネシア側からヒダヤット・パラロイ社会開発・調査機構代表等が出席しました。
本件は,平成30年3月に日本国政府と社会開発・調査機構の間で署名が行われ,日本国政府より同団体に対して776,000,000ルピア(約5,962,000円)を供与した草の根・人間の安全保障無償資金協力「南スラウェシ州ワジョ県テンペ湖流域におけるバイオガス・液肥発生装置整備計画」により実施されたものです。本計画は,南スラウェシ州に位置するテンペ湖において,過剰生育して漁業の妨げとなっているウォーターヒヤシンスを回収し,農業用液肥及び家庭用ガスとして活用することで,住民の生活環境の改善を図ったものです。本件協力により,同州ワジョ県タナシトロ郡ネポ村及び同県テンペ郡ラエロ村に,バイオガス発生装置20台,液肥発生装置500台,ヒヤシンス粉砕器3台,ヒヤシンス回収用の船3隻が整備されました。
この協力によって,地元の漁業及び農業の発展並びに住民の生活改善が期待されます。