広報文化プレスリリース |
令和5年2月14日 JENESYS2022によるイスラム社会団体の青年及びイスラム大学生・若手研究者の訪日
この度JENESYS2022プログラムで、イスラム社会団体のナフダトゥール・ウラマ(NU)とムハマディヤ所属の青年ら各9名、イスティクラル・モスク所属の青年ら3名及びその他イスラム系社会団体・研究機関の大学生・若手研究者4名から成る25名が1月25日から1月31日まで訪日しました。
訪日に先立ち、1月24日に在インドネシア日本国大使館において壮行会を開催し、招へい者25名のほか、田村次席公使、田中政務部長等が出席しました。田村次席公使は、2023年に日本とインドネシアが国交樹立65周年を迎えるうえで、草の根レベルでの相互理解が強い友好関係の重要性を強調しました。特に不透明さが増す昨今の国際情勢の中で、手を取り合い、ともに乗り越えていく問題は今後ますます増えることが予想され、そうした相互理解の橋渡しをJENESYS参加者のような若い世代が担っていくのだと激励しました。 各団体の代表者4名からは、招へいプログラムへの謝意と、今回の訪問で得られた経験を帰国後に積極的に共有していきたいとの意気込みが伝えられました。尚、今年はこれまで招へいしてきたNUとムハマディヤ及びイスラム大学生若手研究者に加えて、初めてイスティクラル・モスクの関係者を招へいしました。 訪日中、招へい者は東京と広島に滞在し、日本の文化や宗教、歴史への理解を深めるために、広島平和記念資料館、寺社や日本庭園等の訪問、また、日本におけるイスラム教についての講義や被爆者の講話を聴講する等しました。平和公園内では、「平和構築のためには世界中に友人を作るところから」というメッセージを胸に慰霊碑を巡ったほか、庭園視察や書道体験等の異文化体験も行いました。今般の招へいにより、宗教と平和というテーマを基軸に、多様性を重視する社会構築に向けた様々な分野における多角的な学びに寄与することで、日本とインドネシアの二国間協力のさらなる発展と世界秩序への貢献が期待されます。 JENESYSプログラムは、日本とアジア大洋州の各国・地域との間で、将来を担う若い人材を招へいし、政治、経済、社会、文化、歴史、外交政策等に関する対日理解の促進を通じて相互の理解を深めることを目的とした交流事業です。 JENESYSプログラムを通じたイスラム青年の招へいは、イスラム社会との相互理解を深めること、また二国間の青少年の交流を深めることを目的に2016年度に始まりました。
|