1.7月21日、西ジャワ州スカブミ県チソロック郡シルナレスミ村において、日本国政府による日本NGO連携無償資金協力の支援によって整備した、共同水場の完成式典が行われました。
2.この引渡し式には、日本側から田村政美臨時代理大使、公益財団法人オイスカ加納達也インドネシア駐在代表、インドネシア側からスカブミ県農業局トゥティ・ハラハップ局長が出席しました。
3.本件は、令和2年3月(第1年次事業)、令和3年7月(第2年次事業)、令和4年8月(第3年次事業)に当館と公益財団法人オイスカの間で署名して実施したものです。西ジャワ州スカブミ県チソロック郡シルナレスミ村において、共用水場の不足、既存の用水路の老朽化、商品作物の生産技術普及が進んでいない、ゴミ処理が適切になされていないといった問題がありました。本事業により、浄化槽付きの共用水場の建設、用水路の補修、ゴミ処理方法の指導巡回により生活基盤を整え、また各種農産物の生産指導及び販売支援を行うことで、シルナレスミ村全体の生活環境が改善し、住民の生計が向上することで医療などの社会保障を受けることができるようになり、安定した生活が送れるようになることが期待されます。
日本NGO連携無償資金協力
「伝統的生活様式を守って生活する共同体の生活基盤の整備と生活環境の改善、生計向上の支援事業」
案件の概要:西ジャワ州スカブミ県チソロック郡シルナレスミ村の山岳部で伝統的な生活様式を守って生活する共同体のひとつであるチプタグラルと呼ばれる集落に対し、浄化槽付きの共同水場の建設、商品作物等の農業指導等を実施することで、共同体の生活基盤の整備及び生計向上を図るもの。3カ年事業での実施。供与総額約208億ルピア(約1億7千4百万円)。