
正 木 靖 (マサキ ヤスシ)
正木新駐インドネシア日本国大使からの着任の挨拶
2024年1月4日
駐インドネシア日本国大使
正木 靖
まず、1月1日に発生した令和6年能登半島地震及び同2日に発生した羽田空港での航空機事故で亡くなられた方へ謹んで哀悼の意を捧げるとともに、インドネシアの方々から寄せられた温かいお見舞いの言葉に対して感謝申し上げます。また、被災されたインドネシアの方々のご無事を心よりお祈り申し上げます。
2023年12月22日に駐インドネシア日本国大使として着任いたしました、正木靖でございます。インドネシアには以前に公務出張で何度か来たことがありますが、赴任は今回が初めてとなります。
インドネシアは近年着実に経済発展を遂げており、グローバルサウスの中核として国際社会の中で年々存在感を増しています。特に、2022年はG20議長国を、2023年はASEAN議長国を務め、国際的な議論の場でリーダーシップを発揮してきました。同じインド太平洋地域に位置する海洋民主主義国家として、日本とも多くの価値観や課題を共有しており、日本にとっても非常に重要な国の一つであります。昨年6月には天皇皇后両陛下が即位後初めての公式訪問としてインドネシアをご訪問され、皆様にとっても日本を身近に感じられる機会となったのであれば、これ以上の喜びはありません。
2023年、日本とインドネシアは外交関係の樹立から65周年を迎え、経済、安全保障、インフラ開発、人材交流、防災、エネルギー転換等、様々な分野で協力を深めております。本年のはじめには大統領選挙や国会議員選挙をはじめとした総選挙を控えています。世界最大の民主主義国家の一つであるインドネシアの選挙が円滑にすすむことを強い関心をもって見守るとともに、新政権とも日インドネシアの幅広い関係がさらに深化するよう、全力で取り組みます。
また、インドネシアは1万数千の島から構成されており、各地方には異なる文化や風習が存在する多種多様な国です。2億7000万人以上の人口を抱え、若者の割合がまだまだ高く、社会が活気やエネルギーに溢れている点もこの国の素晴らしい魅力の一つです。地方各地を訪問する機会を少しでも見つけ、多様でダイナミックなインドネシアを肌で感じ、できる限り多くのインドネシアの方々との直接の交流を通じて、友好関係を深めていきたいと思います。地方ごとにユニークなインドネシア料理も楽しみにしており、着任後数日間ですが、既に沢山のインドネシア料理を堪能しているところです。
前任地のブリュッセルとは異なる部分も多いと存じますが、日インドネシア関係の一層の発展に向け、精一杯取り組んでいく所存でございます。何卒よろしくお願い申し上げます。
略 歴
昭和 | 59. 4 | 外務省入省
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平成 | 11.12 | 条約局法規課企画官
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12. 7 | 兼経済局国際機関第一課(世界貿易機関紛争処理室)
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8 | 経済局国際機関第一課(世界貿易機関紛争処理室長)
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14. 8 | 大臣官房
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| 兼内閣事務官 内閣官房内閣参事官(内閣官房副長官補付)
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15. 8 | 兼内閣府事務官 大臣官房イラク復興支援担当室参事官
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| 内閣官房イラク復興支援推進室参事官
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16. 8 | 国際法局経済社会条約官
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18. 8 | 国際法局国際法課長
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20. 1 | 大臣官房在外公館課長
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21. 7 | 在フランス日本国大使館 公使
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24.10 | 大臣官房参事官兼経済局
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26. 7 | 大臣官房審議官兼経済局
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〃 | 大臣官房審議官(総括担当)
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29. 1 | 欧州局長
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| 兼欧州局(日デンマーク外交関係樹立150周年事務局長)(~29.12)
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12 | 兼欧州局(日本・スウェーデン外交関係樹立150周年事務局長)(~30.12)
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令和 | 2. 7 | 特命全権大使 欧州連合日本政府代表部在勤
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| 5.10 | 特命全権大使 インドネシア国駐箚
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