駐インドネシア日本国大使
令和7年1月6日

正木 靖大使
正木駐インドネシア日本国大使からの新年の挨拶
令和7年1月6日
駐インドネシア日本国大使
正木 靖
駐インドネシア日本国大使
正木 靖
駐インドネシア日本国大使の正木靖です。新年明けましておめでとうございます。
インドネシアに着任してから早くも1年が経過しました。皆様のご協力・ご支援のおかげもあり、インドネシアでの生活に随分慣れてきました。日々成長真っ只中にあるインドネシアの活気を感じるとともに、この国の抱える様々な問題も見えてきています。また、グロラ・ブンカルノ競技場(GBK)で開催されたジャカルタ日本祭り(JJM)を始めとする多くの行事を通じて、日本とインドネシアの絆を直接体験することも出来ました。改めまして皆様に感謝申し上げます。
2024年はインドネシアにとって、大きな変化があった1年間でした。2期10年続いたジョコ政権が終了し、プラボウォ政権が10月に発足しました。ジョコ前政権からの継続としてインフラ開発等には力を入れつつ、学校における栄養価のある食事の無償配給、農業・漁業強化と通じた食料自給、天然資源の管理やエネルギー自給、産業下流化といったプラボウォ大統領自身が重視する政策を強いリーダーシップの下推進しています。これら全ての分野で日本は今まで以上に官民を挙げて協力できると思います。
インドネシアは、国際的には東南アジア唯一のG20加盟国、そしていわゆるグローバルサウスの中核として存在感を強めております。長年の友好の歴史を有する日本としてプラボウォ政権が始動し、新しい章に入ったインドネシアとどの様な協力関係を構築していくかを考えるという意味で、今年は正念場です。
プラボウォ政権関係者との意見交換の中で感じるのは、プラボウォ政権はあらゆる分野における人材育成をより重視している点です。昨年、北スマトラ州のへ公式訪問の一環で日本語の授業を見学した際には、最近では日本語学科の学生たちが日本企業から高く評価され、そして積極的に採用されているというお話を伺いました。非資源国ながら、教育や人材育成に力を入れて経済発展に成功した日本の知見を、人口ボーナス期にあるインドネシアは今こそ必要としております。日本とインドネシアの人材育成協力に貢献していければと考えております。今年4月から開催される大阪万博も、経済と文化における両国関係を強化する良い機会です。大使館としてもより一層日系企業の皆様の活動を支援していきます。
また、毎年開催され大変盛り上がっているJJMを始めとした文化交流はもちろん、昨年11月にGBKで行われたワールドカップ最終予選の日本代表対インドネシア代表の試合といったスポーツ交流も盛んになっています。このような文化やスポーツ交流は二国間関係の重要な基礎です。今年は文化・スポーツ交流も積極的に支援していきたいと考えています。
これまで長く続いてきた日インドネシアの友好関係をより発展させ、次の世代に引き継いでいくために、人と人との繋がり・絆を引き続き大事にしていきたいと考えています。先人たちが築き上げてきてくれた日インドネシアの友好協力関係を継承しつつ、ジャカルタをはじめとするインドネシアの各地で御活躍される皆様と協力し、次の世代のための種を蒔く1年にもしていきたいと思います。
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