正木大使によるビアク・ヌンフォル県訪問について
今般、正木大使はパプア州ビアク・ヌンフォル県を訪問しました。
9月9日、マルクス・オクトヴィアヌス・マンスネンブラ・ビアク・ヌンフォル県知事を表敬し、遺骨収集事業に対する県の協力に感謝を申し上げたほか、UNICEFと連携した給食事業をはじめとする開発協力等について意見を交わしました。
9月10日、日本から来訪した慰霊巡拝団とともに、令和7年度合同追悼式に参列し、追悼のことばを申し上げるとともに、献花を行い、戦没者に哀悼の意を表しました。本年は戦後80年に当たります。戦没者の御霊に対し、私たちは平和と繁栄を築くために努力を惜しまないことをお誓いするとともに、今後とも祖国・日本の繁栄をお守りくださることをお願い申し上げました。
加えて、UNICEFとの連携による、「パプア州ビアク・ヌンフォル県における子供の学習、栄養及び生活の質の向上計画」ローンチイベントに出席するとともに、地元小学校やセントラルキッチンを訪問しました。本事業では、子どもたちに給食を提供するため、セントラルキッチンを整備するとともに栄養教育を行うことで、持続可能な学校環境の構築と児童の健康習慣改善を目指します。本事業が成功し、日本の協力がビアクの子供たちの栄養状況の改善に貢献することを期待しています。
さらに、日本はJICAの無償資金協力で6つの離島の漁港等の整備事業を行っており、2021年10月に完成したビアク漁港を訪れました。ビアク漁港では漁獲高が増加しており、タンパク質を含む栄養豊富なビアク漁港の魚を地元の給食にも活用することにより、二つの協力プロジェクトの連携を推進してまいります。
在マカッサル領事事務所と協力しながら、引き続きビアク・ヌンフォル県をはじめとするパプア州と日本の関係の発展に取り組むとともに、パプア地域で実施される遺骨収集事業が円滑に実施されるよう支援していきます。