海上保安庁巡視船「せっつ」によるインドネシア訪問、インドネシア海上保安機構(BAKAMLA)との連携訓練
1月22日から24日にかけて、日本の海上保安庁とJICAは、インドネシア海上保安機構(BAKAMLA)との間で、相互の連携強化、BAKAMLAの海上法執行能力の向上を目的として各種連携業務を実施しました。
これまで海上保安庁では東南アジア海域等に毎年巡視船・航空機を派遣し、公海上での海賊しょう戒のほか、寄港国海上保安機関等との連携訓練、意見交換、人材育成に係る技術協力を行っています。今回、「第50回目」の記念の派遣になることから、現在、海洋安全保障の分野で日本にとって最重要国の一つであるインドネシアに巡視船「せっつ」を派遣しました。
巡視船「せっつ」入港式には、駐尼正木大使、海上保安庁から彼末海上保安監等も参加し、BAKAMLAによる盛大な歓迎行事が催されました。その後、22日から24日にかけて、日尼巡視船による海賊対処にかかる合同訓練や、独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する技術協力プロジェクトとして海上保安庁MCT(Mobile Cooperation Team)によるBAKAMLA職員約20名に対する制圧訓練も実施しました。
これら一連の模様はインドネシア国内を中心に多数のメディアが取り上げ、連日、テレビ、新聞、インターネットで報道されました。
このような取組を通じて、日本・海上保安庁及びJICAとインドネシア・BAKAMLAは今後も連携協力関係の強化をはかりました。日本とインドネシアは、海洋国家として法の支配に基づく海洋秩序の維持・強化の重要性など同じ価値観を共有しており、両国の緊密な海上安全保障協力が、自由で開かれたインド太平洋を促進し、インド太平洋地域の平和、安定、繁栄に大きく貢献することが期待されます。