【今月のポイント】 |
● | 9日、政府はイスラム教団「アフマディア」による異端的活動の停止を命じた。 |
● | 14日、スリ・ムルヤニ蔵相が経済担当調整相を兼務する旨発表。 |
1. 内政・社会情勢 |
◎ | 1日、独立記念塔前広場において平和的デモを行っていた社会団体「信教と宗教の自由のための国民連合」等をFPI(イスラム擁護戦線)の支持者らが襲撃。4日、事件に関与したとされるFPI関係者59人が警察に逮捕された。 |
◎ | 9日、政府は宗教相、内相、検事総長の連名による合同政令を発出し、イスラム教団「アフマディア」による異端的活動の停止を命じた。 |
◎ | 1日の独立記念広場襲撃事件に関し、逃亡していた首謀者の1人イスラム・ラスカル司令部のムナルマン司令官が自首。 |
◎ | 12日、南ジャカルタ地裁が民族覚醒党がムハイミン・イスカンダール総裁を解任したことは党規約に違反しているとして、ムハイミンに対する勝訴判決を下した。 |
◎ | 14日、政府は中銀総裁となったブディオノ氏の後任として、スリ・ムルヤニ財務大臣が経済担当調整大臣を兼務する旨発表。 |
◎ | 19日、人権活動家ムニール氏の殺害事件を巡り、BIN(国家情報庁)のムフディ副長官が新たに容疑者として認定された。 |
◎ | 24日、ジャカルタの国会正門前やアトマジャヤ大学前で行われていた石油価格値上げに反対するデモが暴徒化。国会の門が破壊され、車が焼かれるなどした。 |
◎ | 24日、国会本会議において石油燃料値上げ政策を巡る国政調査権を発動することを決定。 |
◎ | 27日、国会前などで暴徒化した24日のデモを計画し扇動した疑いで、インドネシア農業者協議会会長フェリー・ユリアントノ氏が逮捕された。 |
2.経 済 |
◎ | 5日、中央銀行の政策金利(BIレート)が25BP引き上げられ8.5%に。 |
◎ | 7日、シンガポール政府系投資会社テマセク・ホールディングス傘下のシンガポール・テクノロジーズ・テレメディア(STT)がインドサット社の保有株すべてをカタール・テレコム(Qテル)に売却することを発表。 |
◎ | 9日、ジャカルタ商業裁判所がアダム・エア社に対し破産を宣告した。 |
◎ | 17日、国会がイスラム銀行法を可決。 |
3.外交・防衛 |
◎ | 12日〜14日、ケビン・ラッド豪州首相がインドネシア訪問。 |
◎ | 11日、ユドヨノ大統領の義理の弟であるプラモノ・エディ・ウィボウォが陸軍特殊部隊(コパスス)の司令官として任命されることが明らかになった。 |
4.日インドネシア関係 |
◎ | 日本政府は、インドネシアの港湾保安体制強化のため5億4500万円の無償資金協力を行うことを決定、25日にインドネシア外務省において署名式が行われた。 |
5.その他 |
◎ | 5日、町の美しさを競うアディプラ賞が政府により発表され、国内で一番美しい町として南スマトラ州のパレンバンが選ばれた。 |
◎ | 7日の報道によれば、政府は外国系企業のマスコミにおける広告・宣伝を制限する政令を発出した。 |
◎ | 9日にマーサー社が発表した世界の都市の生活水準ランキングによれば、ジャカルタは215都市中146位。1位はスイスのチューリッヒ、シンガポールが32位、クアラルンプールが75位で、東京は35位。 |
◎ | 今年に入ってから6月14日までで、東ヌサトゥンガラ州において23人の子供が栄養失調で死亡していることが判明。 |
◎ | 20日、ジャカルタの交通警察にローラースケート部隊がお目見え。このために2ヶ月間練習をしてきたという。 |
◎ | 25〜26日、ジャカルタでムハマディア等が主催する世界平和フォーラム開催。日本から民主党の山口つよし議員ら3名が出席。 |
◎ | 26日、ニューヨークでインドネシア人メイドに対する虐待の罪で、使用者である米国居住のインドネシア人女性が懲役11年の判決を受けた。 |