【今月のポイント】 |
● | 9日、02年のバリ爆弾テロ実行犯の3人に対する死刑が執行された。 |
● | 27日、大統領の親族アウリア・ポハン元中銀副総裁が逮捕された。 |
1. 内政・社会情勢 |
◎ | 9日0時15分、02年のバリ爆弾テロ事件の実行犯アムロジ、イマム・サムドラ、アリ・グフロンに対する死刑が中部ジャワ州ヌカカンバンガンで執行された。 |
◎ | 2002年に陸軍特殊部隊により殺害されたパプア人活動家テイス・エルワイの七回忌にあわせ、12日、約100人の活動家がパプア州議会の前でパプアの自由を求めて街頭行動を行った。 |
◎ | 12日南ジャカルタ汚職特別法廷において、03年の改正中銀法案審議をめぐる汚職事件に絡み、ウイ・フイ・ティオン元中銀法務総局次長及びルスリ・シマンジュンタック元中銀総裁室長に対し、禁固4年、罰金2億ルピアの実刑判決が言い渡された。 |
◎ | 18日、ユスリル・イザ・マヘンドラ元国家官房長官が法務人権大臣時代の法人登記のためのオンライン・システムをめぐる汚職事件をめぐって参考人として汚職撲滅委員会に事情聴取を受けた。21日には同じ疑惑についてハミッド・アワルディン前法務人権大臣(現駐ロシア大使)が同じく参考人として事情聴取を受けた。 |
◎ | 18日、汚職撲滅委員会(KPK)と米国FBIの間で、汚職撲滅に向けた協力強化のための合意文書への署名が行われた。 |
◎ | 27日、改正中銀法案審議をめぐる贈賄事件に絡み、銀行開発基金(YPPI)から1千億ルピアの資金拠出を承認したとして、KPKは大統領の長男の妻の父であるアウリア・ポハン元中銀副総裁を汚職容疑で逮捕した。 |
◎ | インドネシア・サーベイ・インスティチュート(LSI)が10月26日及び11月5日に全国で行った調査によれば、政党支持率のトップは民主党の16.8%、これにゴルカル党(16%)、闘争民主党(14%)が続いた。 |
◎ | 11月3〜10日に世論調査機関CSGが行った調査によれば、各大統領候補者に対する支持率は、ユドヨノ大統領が36%、メガワティ16%、スルタン・ハメンクブウォノ10世7%、プラボウォ5%、ウィラント4%との結果となった。 |
2.外交・防衛 |
◎ | 3日、当地訪問中の英国チャールズ皇太子がユドヨノ大統領と会談。 |
◎ | 5日、インドネシア訪問中のマーク・マダガスカル大統領がユドヨノ大統領と会談。共同委員会設置に関するMOUに署名。 |
◎ | 11日よりキャンベラにおいて豪州・インドネシア閣僚級フォーラム開催。 |
◎ | ユドヨノ大統領は、G20金融サミット出席のため14〜16日まで米国訪問。その後18日までメキシコ、20日までブラジルを歴訪し、20〜23日までAPEC出席のためにペルーに滞在した。 |
◎ | 18日、ブラジル訪問中のユドヨノ大統領はルーラ・ブラジル大統領と首脳会談を行い、戦略的パートナーシップ合意文書に署名を行った。 |
◎ | 28日からインドのパティル大統領がインドネシア訪問。 |
3.経 済 |
◎ | 政府は6日、来月1日から補助金対象の普通ガソリン価格を1リットル当たり500ルピア引き下げ5,500ルピアに改定すると発表した。 |
◎ | JBICが25日に発表した海外直接投資調査によれば、有望事業展開地域としてインドネシアは昨年度と変わらず8位。上位は、中国、インド、ベトナムの順。 |
4.日インドネシア関係 |
◎ | 1〜9日、日インドネシア博覧会開催。開会式にユドヨノ大統領及び福田前総理出席。 |
5.その他 |
◎ | 米NYタイムズ紙のワイナー記者が執筆した「Legacy of Ashes, the History of CIA」のインドネシア語版が出版され、同書にあるアダム・マリック元副大統領がCIAのエージェントだったとの記載を巡り、政府関係者や歴史家が反発。検察が同書の調査に乗り出すことになった。 |