【今月のポイント】 |
● | 6〜8日 韓国李明博(イ・ミョンバク)大統領がインドネシアを訪問。 |
● | 27日、タンゲランの調整池で堤防が決壊し90人以上が死亡。 |
1. 内政・社会情勢 |
◎ | ジャカルタ市内にオープンした「ブッダ・バー」を巡り、ブッダの名をバーの名称として使うのは仏教に対する冒涜であるとして、14日仏教団体関係者200人以上が、同店舗の前などで反対デモを実施。 |
◎ | 22日、独立パプア運動(OPM)の設立者の1人とされるニコラス・ジョウエ氏が、40年間に亘る国外生活の後にパプアへ帰還。インドネシア政府とOPMとの間の和解を訴えた。 |
◎ | ゴロンタロ州検察は24日、2001年の州政府予算余剰金の不正使用問題を巡り、ファデル・ムハマッド同州州知事を容疑者として取り調べを行った。 |
◎ | 27日未明、バンテン州タンゲランにあるギントゥン調整池で堤防が決壊し、30日までに99人の死亡が確認された。堤防は1930年代にオランダ植民地政府によって建設されたもの。 |
◎ | 30日、憲法裁判所は08年に成立した総選挙法において定められていた投票日直前3日間の世論調査結果の発表および投票日当日の選挙速報の発表を禁じる規定に対し違憲判決を下した。これによって、投票日当日から民間団体の選挙速報発表が可能となった。 |
2.外交・防衛 |
◎ | 3日、アンディ・インドネシア法務人権相とクリス・エバンス豪州入管国籍担当相は、毎年両国の青年100人が相互に就労・観光のために1年間滞在することを可能とするMOUに署名した。 |
◎ | 6〜8日 韓国李明博(イ・ミョンバク)大統領がインドネシアを訪問した。 |
◎ | 10日、ハッサン外相はジャカルタ訪問中のジョージ・ヨー・シンガポール外相との間で、これまで未確定だったシンガポール・インドネシア間の領海線確定に関し、その西部分について合意する文書に署名を行った。 |
◎ | 11日、ユドヨノ大統領出席のもと、インドネシア国防大学の開校式が実施された。 |
◎ | 16〜17日、ミャンマーのテイン・セイン首相がジャカルタを訪問。 |
◎ | 17日、マレーシアのアブドゥル・バダウィ首相がジャカルタを訪問。 |
◎ | 22日、バリ島で行われていたインドネシアと豪州との間の海洋漁業作業部会において、東部インドネシアの密漁対策など、両国間で共同海上パトロールの方策等に関し合意がなされた。 |
3.経 済 |
◎ | 2日、ジャカルタにて第5回世界イスラム経済フォーラム(WIFE)開催。 |
◎ | ファスナー大手YKK社は西ジャワ州チマンギスの生産工場を拡張し、20日開所式が行われた。これによってファスナー生産能力が2割増強される。 |
◎ | アジア開銀が31日に発表したアジア開発見通し09年版によれば、インドネシアの09年の経済成長率予測は3.6%とされた。 |
4.日インドネシア関係 |
◎ | 24日及び31日、それぞれ約186億円および約712億円を限度とする日本政府からインドネシア政府に対する円借款供与のための書簡の交換が実施された。
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5.その他 |
◎ | 23日、東ヌサトゥンガラ州コモド島にて、30歳の同島住民の男性が、コモド大トガゲに襲撃されて死亡した。コモド大トカゲが人間を襲う事件は最近増加傾向にあり、2007年には8歳の少年が襲撃されて死亡している。 |
◎ | WHOのデータによれば、世界で流通する薬品のうち10%は偽造であるとされているが、USTRのデータによれば、インドネシア国内で流通している医薬品のうち25%は偽造品であるという。 |
◎ | テルコムセル社によれば、20日に発売したアップル社のアイ・フォンの購入予約者が13日時点で39,000人に達したという。 |
◎ | 26日に外務省が明らかにしたところによれば、観光ビザを利用してパプアでデモを取材していたオランダ人ジャーナリスト4人が国外退去を命じられた。 |