【今月のポイント】 |
● | 汚職撲滅委員会と警察との軋轢を巡り、30日、ススノ国家警察刑事局長が解任された。 |
● | 09年の世界汚職度指数で、汚職のなさにつきインドネシアは180ヶ国中111位。 |
1. 内政・社会情勢 |
◎ | 1日、新国会(DPR)及び地方代表議会(DPD)議員の就任式が行われた。引き続き国会幹部の選出が行われ、
国会議長にマルズキ・アリ(民主党)、副議長としてプリヨ・ブディ・サントサソ(ゴルカル党)、プラモノ・アヌン(闘争民主党)、アニス・マッタ(福祉正義党)、マルオト・ミトロハル
ジョノ(国民信託党)が就任した。DPD議長にはイルマン・グスマン氏が選出された。 |
◎ | 林業省の通信機器購入事業に絡む不正事件に絡み、先月29日国家警察が収賄容疑などで汚職撲滅委員会(KPK)幹部2人を逮捕したことを巡って、国家警察とKPKとの間の軋轢が激しさを増しているのを受け、ユドヨノ大統領は2日、真相究明委員会を設置する旨発表した。 |
◎ | ゴルカル党の気鋭の若手党員ユディ・クリスナンディ氏は4日、同党を離党する考えを明らかにした。同人は先般の同党総裁選に立候補したが落選していた。 |
◎ | パプア高等検察庁は、公金の不正利用の疑いでパプア州議会のジョン・イボ議長を容疑者として取り調べを行うための許可を内務相から受理した。 |
◎ | トランスパランシー・インターナショナルが発表した2009年の世界汚職度指数で、汚職のなさにつきインドネシアは180ヶ国中111位と、昨年の126位より改善。ASEAN10ヶ国中では5位。1位はニュージーランド、日本は17位、米国は19位。 |
◎ | 1970年代以降、争乱から逃れるなどして国境を越えてパプアニューギニアへ亡命していたパプア出身のインドネシア人320人が、今月中にパプアへ帰還することになった。19日には第1陣として135人が帰還した。 |
◎ | 22日、乗客250人以上が乗っていたとみられるバタム発リアウ州ドゥマイ行きのフェリーが沈没。翌日までに29人の死亡が確認された。 |
◎ | 25日、ムハマディア設立100周年(イスラム暦)記念式典が開催された。 |
◎ | 26日、パプア州アベプラの刑務所で、服役中の活動家と国軍兵士のいがみ合いが発端で暴動が発生。 |
◎ | 最高検察庁は30日、KPKと警察との確執が続く中汚職事件の容疑者とされたビビットおよびチャンドラ両KPK幹部に対する起訴を取り下げることを決めた。 |
◎ | 30日、KPKと軋轢を巡りススノ・ドゥアジ国家警察刑事局長が同職を解任された。 |
2.外交・防衛 |
◎ | 23〜25日、マルティ・ナタレガワ外相がフィリピンを訪問。 |
◎ | 9日、陸海軍参謀長の交代式が行われた。陸軍参謀長にジョージ・トイスタ中将、海軍参謀長にアグス・スハルトノ中将、空軍参謀長にイマム・スファアト中将が就任。 |
◎ | ユドヨノ大統領が11日マレーシアを訪問。12日にナジブ首相と会談。 |
◎ | ユドヨノ大統領はAPEC首脳会議出席のため、12〜16日までシンガポールを訪問。 |
◎ | 18〜19日、ブディオノ副大統領が国連食糧農業機関(FAO)のハイレベル会合出席のためローマを訪問。副大統領就任後初の外遊となった。 |
3.経済 |
◎ | 10〜14日、パプア州ジャヤプラで、第1回持続的開発に関する生物多様性国際会議が開催された。 |
4.日インドネシア関係 |
◎ | 20日、ジャカルタ日本人学校が創立40周年記念行事開催。世界88の日本人学校のうち40年以上運営されているのは15校のみ。 |
5.その他 |
◎ | 先月末に発令された新たな法令により独立記念広場(モナス)周辺での営業を禁じられた馬車が、8日よりラグナン動物園に移転して営業を再開することとなった。 |
◎ | アレックス南スマトラ州知事は3日、来年以降、勤務時間中は州政府職員が英語をしゃべることを義務づける規則を発令する旨明らかにした。 |
◎ | 11日、西ジャカルタのメディテラニア・アパートで、24歳の女性モデルが自室で何者かに殺害されているのが見つかった。今年に入ってから同アパートでは既に2人の若い女性が殺害されている。 |
◎ | アクアマリンふくしま海洋科学館の調査隊が、マナドで先月シーラカンスの稚魚を発見しビデオ撮影に成功していたことが明らかになった。 |
◎ | 21日、韓国で行われたウェイトリフティング世界選手権にて、インドネシア代表のエコ・ユリ・イラワンが金メダルを獲得した。 |