【今月のポイント】 |
● | 9日、国家警察の対テロ特殊部隊がテロ容疑者ドゥルマティンを含む3人を射殺。 |
● | 27日、NUの全国大会においてサイド・アギル・シラジ氏が新総裁に選出された。 |
1. 内政・社会情勢 |
◎ | 2日から3日にかけて、センチュリー銀行問題を巡る国会特別委員会の審議を巡り、国会正門前でデモ隊と警察当局が衝突。 |
◎ | 2日、マルウォト国会副議長の死去を受け、タウフィック・クルニアワン国民信託党幹事長が後任の国会副議長に任命された。 |
◎ | 2月22日からアチェ山間部において国家警察が武装集団の掃討作戦を展開。3月7日までにテロ容疑者16名が逮捕され、2名が射殺された。また一般市民2名、警察官3名が銃撃戦に巻き込まれて死亡した。 |
◎ | 8日、パプアのパプア人民評議会(MRP)は、パプア州及び西パプア州の県知事・市長等の自治体首長にパプア人のみが立候補できるとの決定を行った。 |
◎ | 9日、ムハマディアが喫煙をハラム(イスラム上の禁忌事項)とする宗教令を発出した。 |
◎ | 9日、バンテン州パムランで、国家警察の対テロ特殊部隊がテロ容疑者グループのアジトを急襲。2002年のバリ爆弾テロ事件の首謀者の1人であるドゥルマティンを含む3人を射殺した。また、2月末から行われているアチェにおけるテロ容疑者摘発オペレーションにおいては、12日までに容疑者4名が射殺されている。 |
◎ | 20〜21日、イスラエルが発表したエルサレムを巡る新たな政策等に反発し、福祉正義党(PKS)の関係者ら数千人が全国各地でデモ。 |
◎ | 22日、国家警察は税務署職員と警察高官の汚職疑惑を暴露したススノ・ドゥアジ前刑事局長に対する事情聴取を行った。 |
◎ | 西ジャワ州プルワカルタのジャティルフル・ダムが大雨などで放流し、23日現在川沿いの約8,000世帯が浸水、被災者32,000人。 |
◎ | マカッサルで開催されていたNUの全国大会において、ハシム・ムサディ総裁の後任を選ぶ総裁選が27日行われ、サイド・アギル・シラジ氏が新総裁に選出された。 |
2.外交・防衛 |
◎ | ユドヨノ大統領が9日から11日までオーストラリアを訪問、10日、豪連邦議会にて演説を行い、ケビン・ラッド首相と首脳会談を行った。また、10日から11日までパプアニューギニアを訪問した。 |
◎ | 23〜25日に予定されていたオバマ米国大統領のインドネシア訪問が、米国内の医療改革法案審議が大詰めを迎えているなどの理由により6月まで延期された。 |
◎ | 29日、インドネシアを訪問していたスロバキアのライチャーク外相がマルティ外相と会談。 |
3.経済 |
◎ | 商業省関係者は、昨年は前年割れしたスポーツ用品のインドネシアからの輸出が、今年は6月から南アで予定されているサッカーW杯開催に絡み、輸出額の回復が期待されるとの見通しを示した。スポーツ用品のうち運動靴の輸出が最大額を占めている。 |
4.日インドネシア関係 |
◎ | 1日、東京大学海洋研究所の学術研究船「白鳳丸」がLIPI(インドネシア学術院)とスラウェシ島のトミニ湾において共同研究を開始。。 |
5.その他 |
◎ | バリ州政府関係者によれば、バリ州図書館の利用者の数が、2008年の2,000人から09年には4,000人へと倍増した。 |
◎ | フローレス島エンデのクリムトゥ三色湖でこの2年で既に2人の転落による死者が出ていることを受け、同地警察当局は1日、湖の周辺の警備を強化および精神障害者の訪問を警戒するよう関係者に指示を出した。 |
◎ | 国連人間居住計画(国連ハビタット)の発表によれば、インドネシアでは1990年に全人口の約半数がスラムに居住していたが、2009年のデータにでは人口の15〜25%まで減少したという。 |
◎ | 21日、スマトラ州ジャンビのベルベック国立公園で男性がスマトラ虎に襲われ死亡した。 |
◎ | 26〜28日までスラバヤにて開催が予定されていた第4回全アジア・レズビアン・ゲイ国際大会が、イスラム団体からの抗議にあうなどして中止に追い込まれた。 |