広報文化プレスリリース |
令和3年5月24日掲載 インドネシアに対する漁業取締船の贈与に関する書簡の交換
1. 5月24日、ジャカルタにおいて、我が方金杉憲治駐インドネシア特命全権大使と先方アブドゥル・カディール・ジャイラニ・インドネシア外務省アジア・太平洋・アフリカ総局長との間で、漁業取締船の贈与に関する書簡の交換が行われました。
2. 近年、インドネシアにおいて、違法漁業による損失が深刻化しており、インドネシアの離島開発及び水産分野における喫緊の課題となっています。他方、インドネシアは、外洋での取締に適した漁業取締船を有していないという問題があります。こうした状況を踏まえ、我が国は、2020年2月の書簡の交換に基づき水産庁所属の漁業取締船1隻を贈与した経緯があります。 3. 今般の書簡の交換に基づき、追加的に漁業取締船1隻(「白萩丸」)の贈与を行うことにより、インドネシアの漁業取締当局の更なる漁業監視能力の向上や漁業指導の円滑化を促し、同国の経済的・社会的安定、国民生活の向上等を図ることに寄与することが期待されます。 4. 日本はこれまで、上記漁業取締船の贈与に加えて、サバン、ナツナ、モロタイ、モア、ビアク、サウムラキの6島において、漁港・市場の整備を支援し、離島における水産セクター開発に協力しています。また、今回の協力は、インドネシアの海上法執行能力の強化を通じ、スールー・セレベス海等周辺地域における両国間の協力を推進するとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に資するものとなります。 ![]() ![]() ![]() ![]() |