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EKB62(その14)スポーツ日和2018年2月13日 現在、韓国のピョンチャンでは、2018年冬季オリンピックが開催されています。インドネシアは、この冬季オリンピックには参加していませんが、今年は、インドネシア自身、8月18日〜9月2日にアジア競技大会を、10月8日〜16日にはアジア・パラ競技大会 を主催することになっており、スポーツを巡る交流も活発になります。それでは、今回は、スポーツ関係で、少しお話ししたいと思います。 サッカー対決!去る1月27日に、日本のJリーグがアジアで行う親善試合「Jリーグアジアチャレンジ」が行われ、Jリーグの強豪チームの一つであるFC東京がジャカルタを訪問し、2017年のインドネシア・リーグ優勝チームであるバヤンカラFCと親善試合を行いました。この試合は日インドネシア友好60周年の記念行事でもあります。私も家内と一緒に観戦しましたが、インドネシア側からも、バスキ公共事業・国民住宅大臣他VIPの方々 に参加頂き、大変盛り上がりました! 場所は、ジャカルタ中心部にあるグロラ・ブンカルノ競技場。この競技場は、1962年にインドネシアがアジア競技大会を主催する際に建設されたものです。インドネシアにとってそれ以来2度目の主催となる今回もメイン・スタジアムになる予定で、つい最近、改修工事が概ね終了したばかりです。私は初めて伺いましたが、開放的でとても美しい競技場で、気持ちよく観戦出来ました。実は、このスタジアムのセキュリティ・システムは、日本から無償で整備する ことになっています。また、照明システムはパナソニックが東京ドームと同じ明るさとなるLEDを提供しました。サッカーの試合は午後4時に始まり、後半途中に照明が点灯したのですが、ピッチがあっという間に相当明るくなったのを見て、観客からは響めきが起こりました。 試合は、最終的にはFC東京が4−2で勝ちましたが、抜きつ抜かれつの大接戦で、35,000人の大観衆 は、皆さん楽しまれたことと思います。試合終了後、FC東京の関係者の方々の話を聞く機会がありましたが、皆さん、口々にインドネシアのサッカーのレベルの高さを賞賛しておられました。実は、プロリーグである日本のJ1では、昨年から「タイのメッシ」と呼ばれるチャナティップさんがプレーし、大活躍しています。それに続き、今年からタイ代表の10番で国民的英雄とも呼ばれるティーラシンさんもJ1のチームに加入しました。 インドネシアの選手としては、かつて甲府等のチームで活躍したイルファン選手以来、所属選手がいませんが、再びインドネシアのプレーヤーがJ1で活躍する日を大いに期待しながら待ちたいと思います! ![]() ![]() ![]() ![]() イベント目白押し大使館近くのロータリーには、アジア競技大会開始までのカウントダウン・ボードが設置されていますが、それも既に190日を切りました。現在、いくつかの競技について、テストのための競技会が行われています。 先日用務帰国をした際に、日本オリンピック委員会の竹田会長にご挨拶する機会がありましたが、来るアジア競技大会には、1,000名を超える代表団で参加される予定、とのことでした。競技は、ジャカルタとスマトラ島のパレンバンの二カ所に分かれて行われます。大使館としても、できる限りのご支援をしたいと思います。 その2年後に迫った2020年東京オリンピックに向けた協力も、色々な分野で既に始まっています。つい先日には、熊本県の蒲島知事がインドネシアを訪問され、その際に、インドネシアの国技とも言えるバドミントンのナショナルチーム事前合宿を熊本県内で行うことが決まった由です。熊本県は、これまでもインドネシアのバドミントン・チームと交流試合を行われるなど、長くて強い関係をお持ちです。熊本県では、ハラル・ツーリズムにも力を入れられています。ちなみに、私の公邸でお客様にお出ししている日本直輸入の和牛も、熊本県にある会社でイスラムの決まりに則った方法で処理されているからこそ、当国への輸入が可能になっています。東京オリンピックの機会に、このような地方レベルでの交流が一層進めば、素晴らしいことだと思います。 次の世代に向けて実は、日本とインドネシアの間では、これ以外にも、次の世代につながる地道な草の根レベルでの交流が行われています。 既に述べたサッカー親善試合の際には、FC東京の選手の方々には、試合に出場するだけでなく、当地のインドネシア人、日本人両方の子供たちを対象に、サッカー教室を開いて頂きました。 野球でも、昨年12月下旬には、日本一となったソフトバンクのエースである摂津投手と、日本シリーズ優勝を決めたサヨナラヒットを放った川島選手がジャカルタを訪問され、同じく両国の子供たちのために野球教室を開かれました。ご両人とも、海外での野球教室は初めてだそうですが、日本シリーズ優勝の一連の行事と自主トレ開始の間という貴重な時間を使ってわざわざお出で頂き、沢山の次の世代を担う子供たちに夢を与えて頂いたことは、皆の心に長く残ると思います。 一方、1月には、アイスホッケーの現役コーチ他の方々が当地にお出でになり、教室を開催されました。インドネシアでは、アイスホッケー自体、まだまだこれからの状況の由ですが、これが切っ掛けになって、将来有望選手が出てくれば、日本は「インドネシアのアイスホッケーの父(それとも母?)」になるかもしれません。 ともかく、今年は、スポーツを巡る交流も目白押し! みんなで楽しみましょう! |