>本文へ | Bhs Indonesia

在インドネシア日本国大使館
Embassy of Japan in Indonesia



トップページ | 大 使 館 案 内 | 二 国 間 関 係 | 経済協力(ODA) | 日イEPA(経済連携協定) | 日本企業サポート
重要外交課題 | 広 報 文 化 | 領事関連情報 | インドネシア国内総領事館 | リ ン ク

大使館案内


在インドネシア日本国大使

● 大使の寄稿文・活動・
    月間雑記

● 金杉大使略歴

連絡先


地図


開館時間と休館日


国内総領事館管轄地域



在インドネシア日本国大使


12月のハイライト(来年が良い年となりますように!)


令和3年12月28日


今月はバリ州(7日から9日)と中部ジャワ州(20日から22日)を公式訪問しました。現地でお世話になった方々に改めて御礼申し上げます。また、今後もこのような訪問の機会も含め、日系企業・在留邦人の皆様の活躍の現場を拝見したいと思います。

 オミクロン株の世界的な拡大を受けて、日本とインドネシアとの人の往来が再び制限されてしまったのは、仕方のないこととは言え、誠に残念です。来年こそは、新型コロナウィルス感染症を乗り越えて、両国関係を一層前に進めていきたいと思います。

大使館は今日28日が御用納めです。皆さま、くれぐれもご自愛専一で良い年をお迎えください。


1.今月の一枚




(インドネシアの鉄道発祥の地・スマラン市のラワンセウ(旧東インド鉄道会社)内部のステンドグラス)


2.バリ州、中部ジャワ州公式訪問



(ラッフルズ・バリのオープニング式典の合間で、ジャンバランの海を背景にコステル・バリ州知事(左から3人目)他の皆さんと。観光に依存するバリの経済はやはり大変な状況で、来年のG20の機会にバリの経済が再活性化することを強く期待します。)

バリ州と中部ジャワ州への公式訪問についてはインスタ等を通じて、随時発信しましたので、是非、御覧ください。
バリについては、公式訪問に先だって2日から3日にかけてヘルス・ビジネス会合(医薬品や医療機器についての海外からの投資を呼び込むためのイベント)への出席のために別途出張しました。また、その機会に日本が設立を支援したマングローブセンターの視察や、来年のG20サミットの会場となる施設の下見も行ってきました。マングローブは今でこそ、各国からの大きな注目を集めていますが、日本は30年前からバリ島での支援を実施しており、その先見の明を誇りたいと思います。

中部ジャワ州のガンジャル知事は、今回初めてお目にかかりましたが、大変親しみやすい人柄で、様々な話題に的確に応答いただいたことが印象的でした。また、今回、1945年10月に起きたスマラン事件の慰霊碑で献花しましたが、こうした慰霊碑の維持と管理が重要な課題であることを再認識しました。この点については、ガンジャル知事とスマラン市のハベアリタ副市長にも今後の協力と支援を直接お願いしました。


3.日系企業との関わり

2日のバリ出張に際して、トヨタによる電気自動車(EV)を使ったスマートモビリティーの実証実験を視察しました。今後のEVへの着実な移行と共に、バリの観光復興にも役立つことを期待します。

17日、ブディ運輸大臣やゴーベル国会副議長と共に、パティンバン港の自動車ターミナルの運営引き渡しと輸出の初出荷の式典に出席して挨拶をさせていただきました。パティンバン港はインドネシアが今後、自動車を含む製品の輸出を拡大するにあたって不可欠な施設であり、これまで日本政府と日系企業が建設に全面的に協力してきました。紆余曲折もありましたが、この日を迎えることが出来て安堵しました。

中部ジャワ州公式訪問の機会を捉えて、20日、日系企業が中心になって建設されている中部ジャワ州バタンの石炭火力発電所を視察させていただきました。石炭火力発電所には逆風が吹いていますが、日本とインドネシアの将来を考えれば、現実的なエネルギー転換を考えていくことが不可欠です。そうした問題意識をSNSでも発信しました。


4.対外発信

1日に、インドネシア大学を訪問して、アリ・クンチョロ学長と懇談し、日本研究センターを見学しました。インドネシア大学は、インドネシアで最も権威のある大学の一つですが、その付属病院の建設を日本が支援したり、日本研究の拠点となるようなセンターを支援したりしてきた歴史があります。

14日にはコンパス紙のスッタ編集長他を公邸に招待し、日系企業の方も交えて懇談しました。コンパス紙にはこれまで私の投稿を何回か取り上げて貰ったことがありますが、今回も日本の考えを説明する良い機会となりました。先月はジャカルタ・ポストとの懇談でしたが、今後もメディア関係者との非公式な意見交換を続けていきます。

18日のジャカルタ・ポストに国連開発計画(UNDP)の下村インドネシア代表と共に、日本とUNDPが協力して進めている保健分野のデジタル化の重要性について投稿しました(https://www.id.emb-japan.go.jp/about_jp_amb_jakpost2021_3.html)。なお、それに先立つ16日には、ブディ保健大臣やダンテ保健副大臣、下村代表と共に、日本とUNDPが協力して作成された、デジタル化に向けての工程表(ブループリント)を発表するイベントに出席して挨拶をさせていただきました。

27日、今年の締めくくりとして、CNBCのインタビューを受けました。来年のG20や経済面を中心に、日本とインドネシアの関係強化についてお話しする機会となりました。


5.その他の外交活動

4日に発生したスムル山の噴火は、インドネシアが多くの自然災害に見舞われる国であること,そして、日本とインドネシアとの間で防災面での協力を引き続き進めていく必要があることを実感させるものでした。この災害に際して、林正芳外相からルトノ外相に対する弔意のメッセージを発出すると共に、私もインスタを通じて弔意を表したところです。

 4日、小丸交通財団と広島大学PERSADA共同プロジェクトセンターが行う、第6回日本語スピーチコンテストの冒頭で挨拶をさせていただきました。こうした取組を通じて、両国関係を支えていただいている方に改めて感謝します。

 14日、ブリンケン米国務長官がインドネシア大学で行った政策スピーチを聞く機会がありました。なお、招待状が届いたのが直前であったせいか、現場で出席していたのは、韓国やインド、NZ等の限られた大使でした。

 23日、アアン・インドネシア海上保安機構長官と会談しました。7月の着任表敬はオンラインで行ったので、対面でお目にかかるのは今回が初めてでしたが、日本との共通の課題である海上保安の分野で具体的な成果をあげていきたいと思います。

24日、草の根・人間の安全保障無償資金協力の署名式を行いました。今回はクリニックへの機材供与や学校施設の整備といった、現場レベルの重要なニーズに応える支援です。

 内輪話で恐縮ですが、13日,昨年開催できなかった現地職員さんとの忘年会を2年ぶりに行いました。例年であればビュッフェ形式の食事も提供するのですが、今年は保健プロトコールを守りながらの大使館屋上でクイズ大会となりました。現地職員さんもとても喜んでくれたようで、制限のある中でもできることをできる形で継続していくことは大事だと改めて思いました。

(了)




>>>その他の寄稿文・挨拶