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在インドネシア日本国大使2月のハイライト(3年振りの天皇誕生日祝賀記念レセプション!)令和5年2月28日
![]() また、先月末から今月にかけて、多くの日系企業の行事に参加させていただきました。そうした中で、昨年の投資額で日本が第4位に上がったことはご承知のとおりです。もちろん、投資額だけで日本とインドネシアとの関係を語れるわけではないですが、インドネシアに対する日本の関心が改めて高まっていることを感じます。また、日本からも多くの訪問団が引き続き来訪しており、これも大変嬉しいことです。 なお、現在、スラウェシ島を公式訪問していますので、詳細は別途報告させていただきます。 1.今月の一枚
2.天皇誕生日祝賀記念レセプション 23日、3年振りに開催されたレセプションには、主賓のアリフィン大臣、カオ・キムホンASEAN事務総長に加えて、ユスフ・カッラ前副大統領を始めとして、ブディ運輸大臣等の現職閣僚を含めて合計1千人を超える方に参加いただきました。現場は大変な熱気で、多少の混乱はありましたが、何とか無事に終了することが出来てホッとしています。また、多くの日系企業や地方自治体にブースの出展や日本産品の提供等で多大な協力をいただきましたことに改めて感謝します。今回のレセプションを通じて、日本に対する「信頼感」を改めて強く感じることが出来ました。この「信頼感」は今後とも大切にしていきたいと思います。
3.スラウェシ島訪問 今回のスラウェシ島への訪問は、インドネシアに赴任してから8回目の地方への公式訪問となります。北スラウェシ州のビトゥンで海上自衛隊外洋練習航海の入港歓迎式に立ち会ったり、南北スラウェシ州の政府関係者や在留邦人の方とお目にかかったりする予定です。インスタ他でも随時発信していますので、御覧ください。 4.日系企業との係わり 先月末、1月31日に三菱地所が参加する「Oasis Central Sudirman」の起工式に出席して、ご挨拶しました。ジャカルタで最高層のランドマークとなる予定で、今から大変楽しみです。 1日、日本とも所縁の深いサリナ・デパートの免税店のオープニング・セレモニーに参加しました。今のサリナ・デパートは物を売るだけではなく、人々が集う場所の提供を目指しているとのことで、実際、若い人を中心に多くの方が訪れているのが印象的です。
2日、アストラ・ダイハツ・モーターズの新工場の起工式に参加しました。新工場の操業開始により、同社がインドネシア経済に更に大きく貢献することを期待します。 5日、武田薬品工業が主催するデング熱ワクチンのローンチ・イベントに出席しました。私は幸い、未だ罹患したことはありませんが、このワクチンが今後のデング熱の予防に寄与することを期待します。 21日、トヨタのカラワン工場でハイブリッド電気自動車の輸出式典に参加しました。ご一緒したアグス工業大臣も、インドネシアで生産された電気自動車が世界に輸出されることを大変喜んでおられました。 22日、エネルギー・鉱物資源省での炭素取引開始式典に出席しました。日本はUNDP(国連開発計画)を通じてインドネシアの脱炭素化に向けた取り組みを支援してきており、アリフィン大臣とも親しくお話しすることが出来て良かったです。
5.対外発信 3日、3年半ぶりの開催となる日本政府観光局(JNTO)主催のジャパン・トラベル・フェアに参加しました。開催された3日間で4万人以上の方が来訪されたそうで、私が参加した初日も大盛況でした。今年一年を通じると、インドネシアから日本への訪問者の方が、日本からインドネシアを訪問する方よりも多くなるのではないかとさえ感じています。 7日、日本のFEC民間外交推進協会においてオンライン形式で講演会を行いました。日本の方々にインドネシアの今の状況をお伝えすることも、私の重要な仕事の一環です。 9日、国際交流基金が実施している日本語パートナーズの活動の現場を見に行きました。日本から派遣されたパートナーズの方がインドネシア各地の中学や高校で日本語のクラスを支援しています。今回実際に見てみて、パートナーズの方による工夫を凝らした授業を通じて、熱意ある生徒さんが日本語を楽しみながら学んでいる様子に感銘しました。 15日、有名なYouTuberであるジェローム・ポリンさんが訪ねてきてくれました。私が知らない日本のことも良くご存じで、楽しい一時を過ごしました。ジェロームさん、引き続き日本とインドネシアとの架け橋としてご活躍ください。 16日、Nikkei Asia に英語で寄稿しました。1月31日の日経新聞「私見卓見」への投稿を少し書き足して英語にしたものですが、日本の方にも是非読んでいただきたいです。 22日、ジャカルタ・ポスト紙にインドネシアでの循環経済の構築に関する日本とインドネシアとの協力について投稿しました。インドネシアでは、ほとんどの廃棄物がそのまま処理されずに埋め立てられている現状を踏まえて、日本の経験をもとに、処理施設の整備、予算の確保、国民の意識改革を提案しています。インドネシアでの循環経済の構築に貢献していけたらと思います。 23日、しばらく前に行われた独占インタビューがコンパス紙に掲載されました。 大使の独占インタビューはコンパス紙による新たな企画で、私が3人目の大使とのこと。大変光栄なことです。オンライン版ではインタビューの概要もご覧いただけます。 6.その他の活動 2月は日本から様々な訪問団(3日:宮城県議会、7日:日系中小建設企業関係者、9日:福岡経済同友会)が来訪され、意見交換する機会がありました。皆さん、インドネシアの変貌振りに驚かれるとともに、インドネシアへの強い期待を持っておられたのが印象的でした。 11日、海洋分野のシンクタンクが開催したマングローブの記念植樹に参加しました。今のインドネシアにおけるマングローブへの熱意は、30年以上前に日本がバリでマングローブの再生を開始した時とは隔世の感があります。 13日、日ASEAN友好関係樹立50周年シンポジウムに参加しました。パネリストの皆さんの熱心な議論は大変参考になりました。 15日、インドネシア海上保安機構(バカムラ)のアアン長官を表敬し、海上保安分野に関する二国間の協力関係について意見交換しました。海洋・群島国家である日本とインドネシアにとって、海洋の安全は最重要課題の一つです。今後とも協力を強化していきます。 16日、国家開発企画庁(バペナス)とUNDPが主催する年次対話に参加しました。インドネシアにおけるSDGsの推進が主な話題でした。 17日、ヘリンドラ国防副大臣を表敬して、昨年、安保・防衛分野で進化した二国間協力の実績の上に、今年の取り組みについて意見交換しました。 22日、インドネシア・ファッション・ウィーク2023の開会式に参加して、サンディアガ・ウノ観光・クリエイティブ経済大臣他にご挨拶しました。インドネシアのデザイナーの方の熱意を感じる開会式でした。 24日、ヘル・ブディ・ジャカルタ州知事代行を表敬訪問し、MRTに関する協力他について意見交換すると共に、ジャカルタにおける在留邦人の保護やジャカルタ・ジャパン祭り(JJM)への協力をお願いしました。 (了)
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