大使館案内在インドネシア日本国大使● 大使の寄稿文・活動・月間雑記 連絡先地図開館時間と休館日国内総領事館管轄地域 |
在インドネシア日本国大使![]() 1月15日に着任した、駐インドネシア大使の金杉憲治です。2月4日にジョコ大統領に信任状を捧呈した後、大使としての活動を正式に開始し、約100日が経ちました。 この間,ルトノ外務大臣を始めとする外務省の関係者や、アイルランガ経済担当調整大臣、ルトフィ商業大臣といった多くの閣僚、そして、インドネシア経済界の要人への着任表敬を行ってきました。皆さんからは一様に、これまでの日本からの様々な協力に対する温かい言葉が表明されました。しかし、同時に、新型コロナウィルス感染症という特殊な状況下にあるにせよ、2020年の日本からインドネシアへの投資が前年比で40%減少したことを始めとして、日本の存在感が低下しているのではないか、と心配する声も聞かれました。様々な課題はあるにせよ、日本とインドネシアはお互いに重要な戦略的パートナーであり、その位置付けはこれからも変わらないと思います。私としては在留邦人の皆さまと力を合わせて、これまでの協力の上に、更に何が出来るのか、色々と考えていきたいと思います。その一環として、3月末には、ルフット海洋・投資担当調整大臣が主催する、バリ投資フォーラムに出席してきました。このフォーラムのテーマは、インドネシアへの投資を如何にして拡大するか、そして、インドネシアからの付加価値の高い製品の輸出を如何に増やすか、ということでしたが、フォーラムの合間にルフット調整大臣やコスター・バリ州知事とも意見交換することが出来ました。 3月末には、ルトノ外務大臣とプラボゥオ国防大臣が訪日し、6年振りに外務防衛閣僚会合(「2+2」)が開催され、長年の懸案であった防衛装備品・技術移転協定に合意することが出来ました。このような安全保障分野での両国間の協力は新しい分野の取組であり、今後の更なる展開が期待されます。また、4月中旬には、海上自衛隊の護衛艦「あけぼの」が概要練習航海の途上、ジャカルタに入港し、歓待されるとともに、インドネシア海軍との間で親善演習も実施しました。 両国間の交流の面では、新型コロナウィルス感染症のために、残念ながらなかなかインドネシアの方々と直接対面して交流することが出来ていませんが、3月初めにインドネシア日本同窓会コミュニティー(KAJI)のイベントにオンラインで出席し、日本に関心を持っているインドネシアの若者と意見交換する機会がありました。また、3月下旬には、カリバタ英雄墓地を訪れ、インドネシアの英雄として埋葬されている28名の日本人(日系人)の方々のお墓にお参りすることも出来ました。4月にはインドネシアの若者による日本語ミュージカルの劇団en塾のメンバーとお目にかかる機会がありました。残念ながら今年で12年間に及ぶ活動を終了されますが、劇団en塾の皆さんが、今後とも両国の架け橋として活躍されることを期待しています。 新型コロナウィルス感染症が収まっていない中、仕事や生活の面で様々なご不便があると思いますが、皆さまにおかれては引き続きくれぐれもご注意ください。大使館としても、情報提供に努めるとともに、皆さまのお役に立てるよう、引き続き努力してまいります。
駐インドネシア日本国大使
金杉憲治 >>>その他の寄稿文・挨拶 |