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在インドネシア日本国大使館
Embassy of Japan in Indonesia



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在インドネシア日本国大使

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在インドネシア日本国大使


10月のハイライト(内政の季節となりました)


令和5年10月31日


    今月は内政面で色々な動きがありました。16日、憲法裁判所が年齢制限は維持しつつも、地方首長の経験者は年齢制限に縛られず候補者になることが可能という趣旨の判断を示したことを受けて、ジョコ大統領の長男であるギブラン・ソロ市長による副大統領候補としての出馬が可能になりました。その結果、既にご存じの通り、来年2月に向けて大変複雑な様相の中で、三つ巴の選挙戦が展開されることになりました。長い選挙戦ですが、大使館をあげてしっかりと選挙情勢をフォローしていきます。
    なお、24日の閣議で中華人民共和国への転勤発令が出たことを受けて、12月初旬には当地を離任することとなりました。インドネシアでの勤務は楽しい思い出が多く、当地を去りがたい気持ちは強いですが、残された離任までの間、しっかりと役割を果たしたいと思います。



1.今月の一枚
(15日、モナスで行われた、恒例の音楽イベントに参加しました。なかなか迫力のある演奏でした。)

2.群島・島嶼国(AIS)フォーラム

    10日から11日にかけてバリ島で開催された群島・島嶼国(AIS)フォーラムの第5回閣僚会議及び第1回首脳会議に出席し、気候変動や海洋環境保全、海洋ガバナンス分野等における日本のイニシアティブについて発言しました。このフォーラムは2018年にインドネシアの主導で設けられたもので、群島・島嶼国が共通の課題に対処するための協力の枠組みを構築しようとする試みです。今回、日本を含め32カ国の代表が参加し、首脳会議が初めて開催され、今後の協力を深化させるための戦略的なロードマップを策定することなどが盛り込まれた首脳宣言が採択されました。
    なお、本フォーラムには、ジョコ大統領に加えてルトノ外相をはじめ5人の閣僚が参加しており、インドネシア側が会議の成功を重要視する中、今回、日本もしっかりと関与することが出来て良かったです。ガラ・ディナーのショーの演目も素晴らしく、各国からの参加者(ルトノ外相も含めて)が舞台に出て踊る場面も見られました。



3.日系企業との係わり

    4日、東急不動産がインドネシアに進出してから10周年となることを記念するイベントに出席して、ご挨拶しました。インドネシア側からもゴーベル国会副議長他、多くの来賓が参加されていました。

    13日、京都大学発のスタートアップAtomisと八千代エンジニヤリング、インドネシア国家研究イノベーション庁(BRIN)による協力覚書の署名式に出席して、ご挨拶しました。これは、Atomisが開発した次世代スマート高圧ガス容器に関する実証事業をインドネシアでも加速させ、インドネシアや広くASEAN各国での普及を目指すものです。インドネシアの社会課題の解決のみならず、日本のスタートアップの後押しにもなる、大変意義深い取組です。

    25日、自動二輪のモーターショーであるIMOS-2023を視察し、アグス工業大臣と共にオープニングイベントに参加しました。日本がインドネシアの自動二輪部門を引き続き牽引していけるよう、大使館としても支援していきます。

4.対外発信

    5日、TVRIによる「Ambassador’s corner」と題する番組のインタビューを受けました。両国の関係から個人的な話題まで、色々とお話しする機会を得て、大変楽しかったです。折角の機会だったので、今回のインタビューでは着物を着てみました。インタビューの様子は(https://youtu.be/5rcI_hfgkuE?si=3-zbGi3W3xb6nF15)でご覧いただけます。



   18日、ジャパン・タイムズ紙に日本とインドネシアとの外交関係65周年を記念する書面インタビューが掲載されました。(https://sms-bridges.com/celebrating-65-years-japan-and-indonesias-integral-role-in-aseans-golden-jubilee/)

   22日のコンパス紙に着任から1,000日を経たことを記念するインタビューが掲載されました。「日本とインドネシアはポジティブな影響を共有する」という見出しとなっています。(https://www.kompas.id/baca/internasional/2023/10/20/wawancara-khusus-dubes-jepang-ri-jepang-saling-berbagi-pengaruh-positif)

   26日、世界的に高名な鈴木忠志氏が演出する、日本・インドネシア共同制作講演「Dionysus」を鑑賞する機会がありました。日本語とインドネシア語、そして中国語と3つの言語が飛び交う舞台は大変な熱気を感じるものでした。

5.在外公館長表彰の表彰式

    18日、令和5年度後期在外公館長表彰を受章したファディラ・ハシム氏、窪木靖信氏の表彰式を行いました。お二人は、インドネシアの教育環境の整備と日本型教育の展開を行い、長年に渡り両国の関係強化に貢献されてきました。今後益々のご活躍を期待しています。

6.その他の活動

    1日、大統領宮殿で行われた「Istana Berbatik」と題するバティクのプロモーション・イベントに他の外交団と共に参加しました。インドネシア政府から提供された生地を仕立てたバティクを着て、他の大使と共にモデルも務めてしまいました。



    3日、ジャカルタ漁港において、日本の無償資金協力により供与された漁業取締船の引渡式に出席してご挨拶しました。海洋国家として共通の課題を抱えるインドネシアを支援していくことは重要であり、今回引き渡された2隻の漁業取締船が違法漁業の取締りに役立てられ、離島漁業、離島経済が活性化されることを期待しています。

    6日、ジャカルタ警視庁のカルヨト本部長を表敬し、これまでの協力に謝意を表すると共に、在留邦人や日系企業に対する引き続きの支援をお願いしました。

    13日、ヤソンナ法務・人権大臣を公邸にお迎えして懇談する機会がありました。打ち解けた雰囲気の中で色々とお話しすることが出来て、大変良かったです。



    18日、今年7月の内閣改造で就任したパハラ外務副大臣を表敬訪問し、12月の日ASEAN特別首脳会議に向けて、エネルギー移行等の分野で具体的な成果が得られるよう、一層緊密に連携していくこと等で一致しました。



    24日、新たに着任した、インドネシア海上保安機構(バカムラ)のイルファンシャ長官を表敬して、海上保安分野における両国間の協力強化について意見交換しました。



(了)




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