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在インドネシア日本国大使館
Embassy of Japan in Indonesia



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在インドネシア日本国大使

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在インドネシア日本国大使


10月のハイライト (沢山の現場を見に行きました!)


令和3年10月29日


 新型コロナウイルスの状況が落ち着いてきた中で、感染対策に気を使いながらも、活動も活発になってきました。懸案であった地方訪問や、日系企業の工業団地も含めて、様々な現場への視察も始めることが出来ました。
 国内のみならず、国際的な往来に関しても制限緩和措置が取られるようになってきましたが、その面での課題も引き続き沢山あるので、しっかり取り組みたいと思います。在留邦人のコロナワクチン接種については、漸く日本等外国のワクチン接種証明がインドネシアのアプリ「PeduliLindungi」に連動されるようになったほか、ワクチン接種証明書の提示による日本入国時の水際措置一部免除が始まりました。なお、私も接種した、当地で主流のシノバック・シノファーム社製のワクチン接種でも水際措置免除に含まれるべきとの問題意識を本国に伝えているところです。
 新型コロナウイルスに関連するインドネシア向けの協力としては、今月新たに約2百万回分のアストラゼネカ社製ワクチンを供与し、これまでの累計が約4.16百万回分になっています。

1.今月の一枚




 駐米大使に任命されたロサン前インドネシア商工会議所会頭(右から3番目)の送別会を各国の大使も交えて公邸で開催しました。参加してくれたのは、左からセイシェル大使、ASEAN代表部韓国大使、英国大使、チェコ大使です。ロサン大使の活躍を祈念しています。

2.ジョグジャカルタ及びソロ訪問




 8日から10日にかけて、ジョグジャカルタとソロを訪問してきました。ジャカルタ駐在の他の大使と一緒に、バスで片道10時間以上の移動でしたが、整備された高速道路の両脇に広がる水田や畑を見るに、インドネシアが着実に発展してきていることを実感しました。ジョグジャカルタでは、バティック工房への訪問に加えて、観光・クリエイティブ経済省などが後援するファッションショーを見学しました。中小の事業主が中心のファッション産業に従事する人の能力を強化する試みでしたが、ライトアップされたプランバナン寺院を背景に、幻想的でエネルギーに満ちたショーでした。サンディアガ・ウノ大臣も来られていて、日本とインドネシアとの間の観光往来の再開の重要性などについて、短時間お話ししました。ソロでは、昔のスルタンの住居を改装した文化施設を訪問し、地元の方のお話を伺う機会もありました。

3.東ジャワ州公式訪問

 25日から27日には、赴任後初めてとなる地方への公式訪問としてスラバヤを中心とする東ジャワ州を訪れました。現地でお世話になった方々に改めて御礼申し上げます。
 今回の訪問については、既にインスタやプレスリリースで発信しているので,そちらをご覧いただければ幸いです(https://www.id.emb-japan.go.jp/about_jp_ambs_actvy1.html)。その上で,コフィフア州知事やエミル州副知事との意見交換では,今後の日本からの投資を促進するためにも,日系企業の現場の声に是非耳を傾けて欲しい旨をお願いし,快諾いただきました。

4.日本の活動現場を見に行く

 6日、ブカシ市警察署とプカヨン交番を訪問しました。これは日本の警察がJICAを通じて20年以上にわたり、市民警察活動と鑑識技術の面でインドネシア警察を支援しているものです。現場で日本とインドネシアの警察官が共に汗をかきながら活動している姿が大変印象的でした。もちろん、まだまだ課題はありますが、この支援を通じてインドネシア警察に対する市民の信認は着実に向上してきていると思います。

 13日、チカランの工業団地であるデルタマス・シティ、JABABEKA、MM2100に伺いました。デルタマス・シティはブカシ県庁も所在する工業団地で、団地内にあるチカラン日本人学校を訪問し、また、スマートタウン「SAVASA」や日系企業を含む工場群を見せていただきました。MM2100では、職業訓練学校SMK MITRAを訪問しましたが、学校の運営にかかわっている方々のご努力、そして生徒の皆さんが熱心に勉強に励んでいる姿勢に感銘を覚えました。こうした日系企業の長年にわたる取組をインドネシアの方にもっと理解いただけるよう、今後も様々な形で、日系企業の皆さんの活動を応援していきたいと思います。

 29日には、イオンモールSentul Cityのグランドオープニングに、ブカシ県知事ほかと出席しました。インドネシアのショッピングモールは、本当に若者が多くて活気があります。

5.対外発信と交流

 今月も対外発信に引き続き力を入れました。
 5日、福祉正義党(PKS)が主催するオンラインセミナー「Diplomacy in times of COVID19」にルトノ外相及びWHOインドネシア事務所長とともに参加し、対インドネシア協力を含む日本の取組を説明しました。
 11日、シンクタンクであるFPCI主催の気候変動に関するオンラインイベントに各国大使とともに参加して、日本の気候変動対策について説明しました。
 メディアとの関係では、11日、MNCメディア・グループのインタビューを受けて、日本とインドネシアとの関係や、バティックの話題などをネットメディアや15日付のコラン・シンド紙で取り上げてもらいました。下記のサイトで記事をご覧いただけます。
 ・コラン・シンド紙(https://ekbis.sindonews.com/read/565908/34/jepang-sangat-tertarik-berkolaborasi-dengan-ina-1633993806)
 ・iNews(https://www.inews.id/finance/bisnis/jepang-ingin-terus-berkontribusi-terhadap-pengembangan-infrastruktur-di-ri)
 ・OKEZONE(https://economy.okezone.com/read/2021/10/11/320/2484771/jepang-tertarik-investasi-di-swf-indonesia)

 7日のジャカルタポスト紙に「Japan's fear of China」と題する論説が掲載されましたが、あまりに誤解を招く内容でしたので、日本としての反論を投稿し、14日付の同紙に掲載されました(https://www.thejakartapost.com/academia/2021/10/13/japanese-envoy-responds.html)。
 25日のジャカルタポスト紙に、COP26でも重要な議題となるエネルギー転換についての日本とインドネシアの協力に関連して、「脱炭素に向けて共に歩むエネルギー転換」と題する寄稿を行いました(https://www.thejakartapost.com/academia/2021/10/24/working-together-on-energy-transition-toward-decarbonization.html)。
 10月末に開催されたASEAN関連首脳会議の機会を捉えて、26日のコンパス紙に日本とインドネシアの海洋協力の実績と今後の可能性について「海洋のごとく広がる可能性」と題する寄稿を行いました(https://www.kompas.id/baca/opini/2021/10/26/kemungkinan-seluas-lautan)。

 なお、13日、チカランの工業団地を訪問した際、元日本留学生を中心に結成され、日本文化の発信にも貢献していただいているインドネシア日本同好会(KAJI)のメンバーと対面でお目にかかりました。KAJIの方々とは3月にオンラインでお話しする機会がありましたが、やはり直接お話し出来るのは、ありがたいことです。

6.在外公館長表彰

 10月15日、以下の方々に在外公館長表彰を授与することとしました。これらの方々による二国間関係への貢献に、改めて深く謝意を示したいと思います。
 ・アニータ・フィルマンティ 公共事業・国民住宅省前次官
 ・故カファド 公邸コック補助職員
 ・小尾 吉弘 PT BEKASI FAJAR INDUSTRIAL ESTATE Tbk社長
 ・サイフル・ウマム 国立イスラム大学ジャカルタ校イスラム社会研究所(PPIM)前所長
 ・仲川 遥香 AKB48・JKT48元メンバーマルチタレント
 ・リザル・ルクマン 経済担当調整大臣特別補佐官

(了)




駐インドネシア日本国大使
金杉憲治


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