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在インドネシア日本国大使館
Embassy of Japan in Indonesia



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東京オリンピック・パラリンピック

(コランシンド紙、7月23日)




    東京オリンピック・パラリンピックにおいて、日本の喜びはインドネシアの喜びであり、インドネシアの喜びは日本の喜びであると言ったら、言い過ぎだろうか。今年7月~8月の東京オリパラ開催を控え、私は、インドネシアの人々と一緒に喜びを分かち合いたいと待ちきれない。

    東京オリパラは、本来は2020年に開催予定だったが、新型コロナウイルスの世界的流行を受けて1年の延期が決定された。現時点でも、このパンデミックは完全には収束していないため、日本は、世界中のアスリートが安心・安全な環境で競技に打ち込めるよう準備を進めている。パンデミックが完全に解決しない中での東京オリパラ開催に疑問を持つ人もいるかもしれないが、このような状況だからこそ、前向きな気持ちになることは重要であり、コロナで世界が分断されてしまった今だからこそ、スポーツを通じて世界を一つにする、それも今回のオリンピックに期待されることだ。

東京オリパラでは、私は、何名かのインドネシア人と日本人のアスリートに注目している。

    注目のひとりは、世界ランク第1位(6月15日時点)のバトミントン選手である桃田賢斗氏である。桃田選手の技術、特にネット周辺の細かいテクニックは、同選手が中学生、高校生の頃、インドネシア人コーチのイマム・トハリさんから伝授された。世界ランク第4位の選手であったイマム・トハリ氏は、桃田選手を「日本のバドミントンの歴史を変える選手」と見抜き、育てた。桃田選手は、半分、インドネシア代表のようなものだ。東京オリンピックでは、桃田選手は、アンソニー・シニスカ・ギンティン選手やジョナサン・クリスティ選手と決勝で対戦するかもしれない。ただし、安心してほしい。桃田選手とインドネシア人選手のどちらが勝っても、インドネシアの勝利である。

    パラリンピックでのインドネシア人選手の活躍にも期待している。東京オリンピックで正式種目となったパラバドミントンのスティアワン・フレディ選手やルカエンディ・ウクン選手は、2年前にも日本で事前合宿し、それ以来、合宿地の町田市民の多くが応援している。パラスポーツを実際に見ると、そのスピード感やダイナミックさに圧倒される。真摯にパラスポーツに取り組む選手の活躍を期待しつつ、競技を堪能したい。

    最後にインドネシアにおけるスポーツ大会について触れたい。インドネシアでは2018年にアジア競技大会及びアジアパラ競技大会が開催された。また、2023年には、インドネシアでFIFA U-20サッカー・ワールドカップが予定されているほか、インドネシア、日本及びフィリピン共催によるFIBAバスケットボール・ワールドカップが開催される。

    インドネシアは、これらの大会を通じ、大規模スポーツ大会の主催経験を深め、将来インドネシアでオリンピック・パラリンピックが開催されることをお祈りする。インドネシアとインドネシア人選手の活躍を期待している。

金杉憲治
駐インドネシア大使


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