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在インドネシア日本国大使館
Embassy of Japan in Indonesia



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スポーツが築く日本とインドネシアとの交流

(ラクヤットムルデカ紙、1月19日)




    とある日曜の朝、カーフリーデーの機会を捉えてウォーキングに行ったことがあります。その時、多くの老若男女がジョギングやウォーキング、そしてサイクリングをしている姿を見かけました。さらにモナスまで足を伸ばしてみると広場でバドミントンやサッカーをしている子供、音楽に合わせて体を動かしている人々を見かけました。このように日曜の早朝から多くの人々が運動を楽しんでいる光景を見ていると,運動することがインドネシア国民にとって楽しみの一つになっていると実感します。

    スポーツを通じた国際交流について言えば,日本とインドネシアとの間でも様々な形で交流が行われています。そこで今回はスポーツの指導を通じた交流について紹介したいと思います。
 皆さんは日本の北海道白糠町でインドネシアの方がスポーツ国際交流員として活躍しているのをご存じですか。彼の名前はマデ・チャンドラ・ベラタさんと言い、バドミントンの指導者です。彼の指導で多くの小・中学生が力をつけ、中にはジュニアナショナルチームのメンバーになった生徒もいます。
チャンドラさん(左)
 チャンドラさんがどのような指導を日本の生徒へ行っているのか気になるところですが、指導方針は意外にもシンプルで「楽しみながら練習をして強くなるのが一番」と話し、生徒がバドミントンを好きになることを心がけています。
彼の指導を受ける生徒はチャンドラさんの指導について、「雰囲気造りがうまく、練習が前よりも楽しくなった。バドミントンで強くなりたいという気持ちにさせてくれる。」等の感想をもっており、チャンドラさんの考える「楽しみながら強くなる」が浸透しているようです。実際に練習中もチャンドラさんの掛け声や笑い声が響き、生徒達が楽しそうに練習しています。既に結果を出しているチャンドラさんですが、今後の活躍に更に期待したいです。
日本の生徒がチャンドラさんについて持っている感想と同様に,私はチャンドラさんに限らずインドネシアの皆さんは場の雰囲気を造り上げるのが大変上手であると感じます。それは昨年6月に観戦したバドミントンのインドネシア・オープンの試合でも実感しました。観客が会場の雰囲気を造り上げており、それにより選手達のモチベーションも上がり最高のプレーをすることが出来ていたと思います。
周囲のモチベーションを高めるということはスポーツに限らず,仕事においても非常に大切で、私自身,これからも大事にしていきたいです。

   今年は「FIFA U-20サッカー・ワールドカップ」や「FIBAバスケットボールワールドカップ」など、国際的な大会がインドネシア国内で開催される年です。昨年はサッカーW杯で“サムライブルー”の活躍に歓喜しましたが、今年もスポーツを通じて共に盛り上がり、喜びを分かち合うことができる1年になることを願っています。




金杉憲治
駐インドネシア大使


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