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在インドネシア日本国大使館
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Matsuri ふたたび!

(ラクヤットムルデカ紙、10月14日)




少しずつ対面での活動やイベントが再開されるようになり、明るい兆しが見え始めています。
10月14日から16日の3日間は、この2年間対面での開催が叶わなかった「ジャカルタ日本祭り」がジャカルタのfX Sudirmamモールで開催されます。そこで、今日は日本の「祭り(Matsuri)」文化について書きたいと思います。


ジャカルタ日本祭りは、当地では「Jak-Japan Matsuri」あるいは、その頭文字をとって「JJM」の愛称で皆さんに親しまれています。日本語の「祭り」は、インドネシア語及び英語では「Festival」という単語で表されることが多いですが、インドネシア語でいう「Upacara(儀礼)」の要素が組み合わさった独特のニュアンスがあるものと考えていただく方がイメージしやすいかもしれません。


そもそも祭りの本来の目的は、神様に感謝することといわれ、古来より地域の風習にもとづいた様々な祭りが行われてきました。私自身も幼い頃は、地域のお祭りを毎年楽しみにしており、なかでも、たくさんの人が集まって威勢の良いかけ声とともに、すさまじい熱気のなか担ぐ「御神輿」の勇壮な姿にはとてもあこがれました。これまでのジャカルタ日本祭りにも本格的な御神輿が登場してきたので、すでに目にしたことがある方もおられるかもしれません。

「御神輿」とは、お祭りの時に神様が地域内をまわるために乗る乗り物のことです。半纏と呼ばれる衣装に身を包んだ担ぎ手たちが、神輿を肩に担いで神社や地域をまわります。一般的には、収穫への感謝、疫病退散や豊作祈願、地域社会の安定と繁栄を願って行われるといわれています。


 インドネシアにも御神輿に似た「Arak-arakan Gunungan」というものがあると聞きました。野菜や果物のほか、唐辛子、ドリアン、ジョグジャカルタでは名物のバッピアを飾り付けて担ぐものもあるそうです。このArak-arakan Gununganも、本来は大地の恵みへの感謝を表すために行われるものということで、日本の祭りや御神輿との共通点をみることができます。海を隔てた日本とインドネシアですが、こうして共通した文化をみることができることはたいへん興味深く、私もいつかこの目で多様なインドネシアの祭りをみてみたいです。


さて、冒頭にも述べた10月14日から16日に開催されるジャカルタ日本祭りでは、日本から調達した本格的な御神輿をみることができます。16日の早朝には、fXモール前で神輿渡御と担ぎ体験が実施されますので、是非、現地で日本の「祭り(Matsuri)」の雰囲気を感じてください。


このほかにも、今回のジャカルタ日本祭りでは、両国で活躍するアーティストによる公演のほか、日本のクラブチームに移籍したアルハン選手が出演するe-football、バティックショー、習字体験、公邸料理人が作る和スイーツ、声優イベントなど、両国の文化を楽しめる催しが盛りだくさんです。また、今回は一部オンライン配信や中継も予定していますので、遠方の方も是非ご参加ください。



金杉憲治
駐インドネシア大使


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