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在インドネシア日本国大使8月のハイライト(独立記念日の式典に出席しました!)令和5年8月31日
![]() 帰任後は、日系企業の現場をいくつか視察させていただき、また、着任以降初めて、8月17日の独立記念日の式典に参加しました。内政面では、大統領・副大統領の候補者登録の開始が10月に迫り政治の季節に入っていますが、その中でもしっかりと日本とインドネシアの関係を前に進めていきたいと思います。 引き続き日本から多くの来訪者をお迎えしています。17日から19日にかけて公明党の山口那津男代表がジャカルタを訪問され、ムハイミン国会副議長(民族覚醒党党首)やゴーベル国会副議長らと意見交換した後、カリバタ英雄墓地を参拝されました。 1.今月の一枚
2.愛媛県への出張 日本に帰国中の3日と4日、愛媛県に出張しました。中村時広知事には、今年の1月、ジャカルタとスラウェシ島北部のゴロンタロを訪問いただいた経緯があります。今回は中村知事と懇談すると共に、インドネシアに進出している愛媛県の企業の現場を見せていただきました。特に、排水処理やボイラーといった環境分野に強みを持つ企業については、今後ともインドネシアでの活動に大きな可能性があると感じました。しっかりとサポートしたいと思います。 また、新居浜市や大洲市では、近代化産業遺産、古民家や大洲城などを訪問しました。日本の地方にも様々な魅力があります。今後、インドネシアから日本へのインバウンド旅行者の方々に日本の各地方へ観光していただくことを期待しています。 愛媛県の皆さまを始め、訪問にご協力いただきました関係の皆さま、誠にありがとうございました。
(3日に、表敬訪問した中村知事と。) 3.独立記念日の式典 17日、建国78年を祝う独立記念日の式典に参加しました。着任して3回目の独立記念日ですが、最初はコロナのためにオンラインで開催されており、昨年は対面式でしたが私がコロナに感染していたので参加できず、今回が初めての参加となりました。 インドネシアの方にお聞きすると、ユドヨノ前大統領の時代までは、式典は厳かな雰囲気で開催されていたらしいのですが、ジョコ大統領になってからは大変くだけた雰囲気となったそうです。実際、参加している閣僚は皆さん、民族衣装に身を包んでおり、一見して誰だか分からない方も大勢居られました。(因みに、この写真にあるブディ保健大臣ご夫妻も、最初は誰だか分かりませんでした。)
最後は、今年「アメリカズ・ゴット・タレント」でゴールデンブザーを獲得して大きな話題になったプトリ・アリアニさん(以下の写真)が登場し、彼女の歌と演奏の下、式典に参加していた閣僚や外交団、そしてそれまで直立不動だった兵士までが踊り出す中で終了しました。総じて、私が想像していた「独立記念日の式典」とはかなり趣が異なるものでした。 なお、式典の最中に参加者がモニターに映し出される時がありましたが、プラボウォ国防大臣が写るたびに会場から拍手と歓声が沸き上がっており、プラボウォ大臣の勢いを感じる一幕もありました。
4.日系企業との係わり 14日から15日にかけて、丸紅が南スマトラで行っている林業経営とパルプ生産の現場を視察しました。パレンバンから車で3時間半もかかる遠隔地で、日本からのスタッフが地元の方々と共に働いている姿が大変印象に残りました。視察を受け入れていただき、改めて感謝申し上げます。
23日、シャープ・エレクトロニクス・インドネシアのエアコン新工場グランド・オープニング式典に出席して、ご挨拶しました。この工場は、家庭用エアコンの市場が拡大するインドネシア、そしてASEAN諸国での旺盛な需要に対応する生産・輸出拠点として開設されました。地元での雇用を生み出し、輸出にも貢献するという意味で、インドネシア経済の発展に大いに貢献することになります。
5.その他の活動 25日、ジャパン・トラベル・フェア2023に出席してご挨拶しました。今年の前半は20万人超のインドネシアの方が日本を訪れており、これはコロナ前の2019年の90%超に当たるとのこと。現地旅行会社や日本の自治体、関連企業などがブースを出展しているこのイベントにも多くのインドネシアの方が来場していました。訪日旅行客がどこまで戻ってくるか、楽しみです。
30日、ラクヤット・ムルデカ紙に、西ジャワ州に関する寄稿が掲載されましたので是非ご覧下さい。 https://www.id.emb-japan.go.jp/about_jp_amb_rakyatmerdeka2023_3.html (了)
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