1. | WHOの発表内容
27日(ジュネーブ時間)、WHO(世界保健機関)は、緊急専門家会議を開催し、警戒レベルをフェーズ「3」(ヒトへの新しい亜型のインフルエンザ感染が確認されているが、ヒトからヒトへの感染は基本的に無い)からフェーズ「4」(ヒトからヒトへの新しい亜型のインフルエンザ感染が確認され、持続的なヒト−ヒト感染が起こっている)に引き上げ、WHOとしては現時点で渡航の制限および国境閉鎖に関する勧告はしないことなどを発表しました。
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2. | インドネシア政府の対応
インドネシア政府は、全インドネシア空港・港湾におけるポートヘルスセンターとの調整会議を実施し、特に感染している国からの訪問者の入国ゲートにおいて警戒レベルを上げ、入国者について体温をスキャンする措置を取っています。また、豚の輸入を当面の間停止するとしています。
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3. | 日本国政府の対応
政府は、メキシコについては、「不要不急の渡航は延期してください。」との感染症危険情報を発出し、また、在メキシコ在留邦人に対し「今後、出国制限が行われる可能性又は現地で十分な医療が受けられなくなる可能性があるので、メキシコからの退避が可能な方は、早めの退避を検討してください。」とのお知らせを発出しました。今後、検疫法等に基づく強制措置の実施や検疫所と各地保健所の連携による健康監視を実施します。
アメリカを含むその他の感染・発生国については、感染の状況にかんがみ、更に渡航者及び在留邦人に対して注意を喚起していく予定です。また外務省では、豚インフルエンザに関する電話相談窓口を開設しました(TEL:03-5501-8000 内線:4625、4627、4629)。 |
4. | 当館としては、引き続き状況を注視し、今後、関連情報を迅速に提供していく所存です。在留邦人の皆様におかれましては、警戒を行いつつ、正確な情報に基づいた冷静な対応を行うようお願いします。
特に、現段階では豚由来新型インフルエンザの感染経路は、「飛沫感染」と「接触感染」が主な感染経路と推測されており、今から、マスクや手洗い、うがい、人混みを避ける、清掃と消毒(ドアノブ等人が良く触れる所)といった日常的な予防策をとられるようお勧めします。
なお28日現在、インドネシアにおいて豚インフルエンザの感染が疑われる事例は報告されていませんが、ウィルスは70度以上で死滅すると考えられているため、念のため、豚肉を調理する際には、十分に加熱して下さい。
在留邦人の皆様におかれては、今後とも新聞・テレビ等を通じて関連情報の入手に努めていただくとともに、事態の推移を注視してください。
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