1.WHO事務局長声明 |
11日18時(ジュネーブ時間)、WHOチャン事務局長が「フェーズ6への引き上げ」を宣言した緊急記者会見を行いました。概要以下のとおりです。 |
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フェーズ6を宣言。 |
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深刻度(severity)は「中度」(moderate)、大多数の患者は軽症で回復。全世界の死者数は少なく、今後重症・死亡例の急増はない見通し。 |
(3) |
渡航制限・国境封鎖、貿易制限はすべきでない。 |
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上記の声明を踏まえ、日本政府としては、感染国への渡航については「十分注意」を促す従来の感染症危険情報を維持します。 |
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2.インドネシア国内及び近隣諸国の状況 |
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インドネシア国内においては、これまでのところ感染者は確認されていません。 |
(2) |
近隣諸国では、タイ、シンガポール、マレーシア、フィリピン、台湾、中国などで感染者が確認されており、感染者の大半は北米に渡航された人が空港検疫で発見される例が多いようです。しかし、最近になり、シンガポールや香港では豪州メルボルンに渡航された人が感染している例が見つかっています。 豪州では、メルボルンを中心とするビクトリア州において、5月28日には100名弱の感染者が確認されていましたが、6月12日現在1,011名に急増しています。 豪州では感染拡大を抑える努力を行っていますが、今後、冬を迎える南半球の人々がインドネシアの観光地に押し寄せることが予想されておりますので、当国内においても状況を注視していく必要があります。 |
3.当館としましては、引き続き状況を注視し、今後、関連情報を迅速に提供していく所存です。在留邦人の皆様におかれましては、警戒を行いつつ、正確な情報に基づいた冷静な対応を行うようお願いします。 在留邦人の皆様におかれましては、今後とも新聞・テレビ等を通じて関連情報の入手に努めていただくとともに、これから季節性インフルエンザも流行する時期になってきますので、予防接種を受けるなどの対応も必要と思われます。 |