1.保健大臣の記者会見 |
24日、シティ・ファディラ保健大臣がH1N1型インフルエンザの2件の感染例を発表する記者会見を行いました。主な概要は以下のとおりです。 |
(1)感染例 |
感染例(ジャカルタとバリ)2例とも外国からもたらされたものである。 1例目は、イニシャルWA、37才の男性、職業パイロット、オーストラリア(パース)、香港に渡航歴あり。スリアンティ・サロソ感染症病院に入院している。症状は快方に向かっている。 2例目は、イニシャルBM(22才女性、オーストラリア在住イギリス人)、19日にバリを訪問、発熱と咳を訴え、デンパサールのサンラー病院に入院。 |
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(2)保健省の対策 |
保健省は、既に世界の99カ国に感染が広がっているこの病気に対応するために、以下の対策を講じている。 |
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今般のジャカルタとバリにおけるH1N1型インフルエンザ感染例を受け、警戒を高めるとともに、通達を行った。 |
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病院、港湾保健所、ラボ等全ての医療機関での活動を強化する。 |
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検疫など体制の強化を図る。 |
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国民への情報提供を強化する(記者会見、広報、テレビ等のメディア)。 |
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相談窓口を設ける(電話 021 425 7125,, Fax 021 42877588, email:poskoklbp2pl@yahoo.com, コールセンター:021 425 7125、保健省ウェブサイト:www.depkes.go.id及びwww.penyakitmenular.info)。 |
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2.WHOは、この新型インフルエンザの感染者の圧倒的多数は軽症であり、早期に回復していること、及び世界的には死者数は少なく、今後重症・死亡例の急増はない見通しを伝えつつ、引き続き渡航制限は推奨しないとしています。他方、更なる感染拡大は不可避であること、特に途上国における更なる感染拡大が懸念される旨指摘し、30代から50代の方々、基礎的疾患を持つ方及び妊娠中の女性が感染すると重症化する場合があるともしています。 |
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3.当館としましては、引き続き状況を注視し、今後、関連情報を迅速に提供していく所存です。在留邦人の皆様におかれましては、警戒を行いつつ、正確な情報に基づいた冷静な対応を行うようお願いします。また、在留邦人の皆様におかれましては、今後とも新聞・テレビ等を通じて関連情報の入手に努めていただくとともに、事態の推移を注視してください。 新型インフルエンザは通常のインフルエンザ同様、発熱症状が出る48時間前から感染力を有していると言われており、マスクや手洗い、うがい、人混みを避ける、清掃と消毒(ドアノブ等人が良く触れる所)といった日常的な予防策をとることをお薦めします(新型インフルエンザの感染経路は、「飛沫感染」と「接触感染」が主な感染経路と推測されています)。 |