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8月7日から8日にかけて、国家警察は、ヌルディン・トップのグループの隠れ家2カ所(中部ジャワ州トゥマングン、西ジャワ州ブカシ地区ジャティアシ)を急襲、テロリストを射殺するとともに爆発物を押収しました。 |
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中部ジャワ州トゥマングンの隠れ家で射殺されたテロリストについては、過去にインドネシアで発生した爆弾テロの被疑者で、インドネシア警察が、これまで、総力をあげて所在を追及してきたヌルディン・トップの可能性があるとの報道がなされています。ただし、警察は、DNA鑑定等の結果がでていない現状において、射殺された被疑者が誰であるのかを述べる段階ではないとして、断定を避けています。 |
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西ジャワ州ブカシ地区ジャティアシの隠れ家で射殺された2名のテロリストのうち、1人は、2004年に発生したオーストラリア大使館爆弾テロ事件に関与して、逮捕された人物であるとされております。また、同隠れ家からは、爆発物が発見されています。 |
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このほか、7月17日にクニンガン地区で発生したテロ以降、警察は、何名かのテロリストを逮捕しましたが、警察は、これらテロリストに対する捜査の結果、これらのグループが、新たなテロを計画しており、その対象は、ジャカルタ近郊チケアス所在の大統領の私邸であったと述べ、今回の急襲により、こうした計画をくじくことができたと述べました。その一方、今なお、逃亡中の被疑者がおり、捜査が継続中であるとも述べています。 |
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5. |
射殺された被疑者が、ヌルディン・トップであるかどうかということを含め、事案の全容を解明するためには、警察の捜査の結果を待つ必要がありますが、今回の摘発により、テロを実行しようとするグループや、爆発物の存在が改めて明らかになり、インドネシアにおいて、テロの脅威が依然として存在することが裏付けられております。 |
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こうした事情を踏まえ、インドネシアに渡航・滞在されている方は、不測の事態に巻き込まれないよう引き続き最新の関連情報の収集に努めてください。 |
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なお、爆弾事件に関しては、以下も併せて御参照ください。(パンフレットは、http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.html に掲載) |
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(1) 2009年6月1日付け広域情報「爆弾テロ事件に関する注意喚起」 |
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(2) パンフレット「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策Q&A」 |
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(3) パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」 |